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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga30-A遥かに永き旅路の果てへ〜Land of Sternberg〜
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の目を手で防いでるんだろうな〜。
「む、むぎゅ〜〜〜!?」
キスをするかと思われたはやては、ルシルの頬を全力で引っ張った。しかもただ引っ張るだけじゃなくて、抓ったり捏ねたりと痛みを増加させる。
「ルシル君の抱えてる問題は教えてもらったから知ってる。そやけど、ルシル君のしてきたことは同情できひん。フォルセティが言うてたんやけどな、ルシル君が逃げへんかったらこんな大事にならへんかった。これは、そんな混乱を招いたルシル君への罰や」
そう言ってからルシルの頬から両手を離したはやてがスッと後ろに引いた。その視線からはやてが考えてることが判ったわたしは、「これは、わたしからの罰ね〜♪」って、ルシルの顔を両手で挟んでギューッと力強く挟み込んだ。
「はい、次〜」
「では、私が・・・」
わたしが離れると、今度はトリシュがルシルの前に立った。はやては頬抓り、わたしが顔挟み、トリシュは何をするのかな?って見てると、あの子はルシルの側頭部を両手でガシッと掴んだ。まさかの頭突き、もしくは膝蹴りか!?と思ってたら、なんてことはない、その決して大きくもない薄い胸にルシルの顔を埋めるという、蛮行を働いてくれやがった。
「「トリシュ!?」」
「むぐぐっ・・・!」
「いやイリスとはやてが痛みを与えるなら、せめて私くらいは優しくしておこうか、と」
「そうは言ってもトリシュの胸は小さいんだから、ルシルに肋骨や胸骨を押し付けてゴリゴリして痛くしてるんじゃないの?」
「はは。イリスは面白いことを言う」
ハイライトの消えた目でわたしを見るトリシュは、ルシルから離れて「ふふふ」って一切喜楽の感情が無い笑い声をあげて近付いてきた。わたしがトリシュから逃げる間、アリサが「じゃあ、次はあたしね」ってルシルに近寄って、「あちょー!」と派手な音を立てるほどに強烈なビンタを食らわせた。
「いっっって! アリサ! おま――君、全力で打ってくれたな!?」
「そりゃそうよ。アンタは知らないだろうけどね、本局でのフォルセティやアイリの姿があまりにも・・・! ダメだわ、思い出したらまたアンタに腹が立ってきた」
往復ビンタをかまそうとするアリサに「ダメだよ、アリサ」って止めたのはアリシア。目に見えてルシルがホッと安堵したのが判ったんだけど、アリシアの「だって、次は私の番だし♪」の言葉に、ルシルはふるふると首を横に振った。
「しょうがないよね〜。これは罰だもんね〜」
ビンタの練習なのかアリシアが右手の素振りを始めた。ルシルの左頬はさっきのアリサの一撃で真っ赤になってるから、そこに追撃のフルビンタはきっついだろうな〜って、トリシュに捕まってヘッドロックを受けてるわたしは思う。
「どう? 私の胸がクッションになって、そんな
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