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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga30-A遥かに永き旅路の果てへ〜Land of Sternberg〜
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たミミルや、彼女に造られたフラメルとルルスだけど、その表情から不服はなさそう。ううん、そもそも不服っていう感情すらないのかも。ミミルはチラリとわたしを見た後、すぐにルシルへと視線を戻した。
「では、これにてさようならよ〜」
ルシルの足元に展開されるベルカ魔法陣。三方の小さな円の中にミミル達は立ち、ルシルに体の正面を向けた状態で片膝立ち。そして「ルーイヒ・エンデ」とミミルが呟くと、彼女たちの輪郭が一斉に崩れて、崩れた体は魔力素となってルシルの胸へと吸い込まれてく。小さな体のフラメルとルルスはすぐに消滅して、残るはミミルだけとなった。
「ミミル・・・」「ミミル、さん・・・」
「何を悲しむのかしらぁ、イリス、はやて〜? 私たちは敵同士なのだから〜、喜びこそすれ、悲しむのは違うんじゃない〜?」
「・・・そうね。でも、敵だったけど、子どもの頃からの知人には違いないでしょ?」
「リインの誕生にお世話になったこと、忘れてへんよ。あなたがおってくれたから、リインを生み出せた」
「です。とっても感謝してるですよ。ですから・・・ありがとうございました!」
リインの礼儀正しすぎるお辞儀を見たミミルは嬉し気にフッと笑って、「懸命に生きるといいわ〜」とリインに声を掛けて、そして完全に消滅した。3人分の“エグリゴリ”の魔力を吸収したことで、ルシルが普通の体にまで再生した。血の気が失せて真っ白になってた肌も赤みを帯びて、生きてるって思えるようになった。
「マイスター。アイリだよ。判る?」
「・・・イリ・・・」
「うん。そうだよ、マイスター。ごめんね、来ちゃった。アイリ、命令無視した」
「・・・来るんじゃないかって、そんな気はしていたよ。お前が本局に発つ前、ものすごい剣幕で俺を説教してくれたし、それに・・・。主従契約の解除してしまった以上、俺の命令を聞く必要はないと開き直るんじゃないかってね」
「あ〜、そんな言い訳もあるか。それは考えつかなかったな〜♪」
「本当か?」
「ホントホント〜♪」
「・・・みんな」
ルシルの視線がようやくわたし達に向いたけど、すぐに気まずそうに目を逸らした。アイリは「はやて達も一緒に連れて来た」って、ルシルの座ってる車椅子の後ろに回るとグリップを握って、ルシルの体をわたし達に向けさせた。でも、いろいろと言いたいこと、怒りたいことがあったのに、さっきのボロボロなルシルの姿を見て、わたし達は掛ける言葉が見つからず沈黙しちゃった。
「ルシル君」
そんな中ではやてがルシルの目の前まで歩み寄って、ルシルの頬に両手を添えて顔を近付けた。完全にキスの流れ。わたしとトリシュは慌てて駆け寄り、後ろからなのは達は「ヴィヴィオ達にはまだ早い!」って声が。ヴィヴィオら子ども達
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