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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga30-A遥かに永き旅路の果てへ〜Land of Sternberg〜
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かしら〜? それに、管理局の連中も〜?」
部屋の中央に立って私たちを出迎えたのは、「ミミル!」と、側に控えるフラメルとルルスの3人。ルシルさんに魔力を吸収されたシグナムさん達、ルシルさんやミミルと交戦し魔力を限界まで消費しているはやて達みんなを護るため、私は“イゾルデ”を双剣形態フェヒターフォルムで起動した。
「待って、みんな。ソイツはもう大丈夫」
そう言ってアイリはミミル達の前に移動して、彼女たちの奥、布が被せられた何かを見て、「マイスターの様子は?」と尋ねた。その言葉からして布の中にルシルさんが居ることが判ったのだけれど、どうして布を頭から被っているのか?という疑問が生まれた。
「ダメね〜。もう陛下自身の機能でコミュニケーションは取れなくなっているわ〜」
「そう。じゃあ、計画通りに・・・」
「ええ。私たちの最後の役目を果たすわ〜」
アイリが執務室の奥へと移動するとルシルさんを覆っている布に手をかけ、「みんな。いくよ」と一言断りを入れたのち、布をゆっくりと外した。そこに居たのは、車椅子に座ったルシルさんでしたが、私たちはその姿に絶句した。ルシルさんの体の至る所が崩れ、霧散し、体の向こう側が見えるほどに薄くなっていた。
†††Sideトリシュタン⇒イリス†††
アイリが取っ払った布に隠されてたのは、車椅子に座るルシル。でも、もはや人として活動できるような体じゃなかった。両脚はもう膝から下が無くて、右わき腹が崩れて、右腕は半透明、左手の指先は無く、左肩も崩れては元に戻ろうとしたり・・・。顔は、右目辺りが半透明で、左下顎が少し崩れて、額が陽炎のようにゆらゆらと揺れてる。
ルシルのそんな無残な姿にわたし達は絶句して、何一つ言葉を発することも、その場から動くことも出来なかった。ただひとり、アイリだけが「ごめんね、マイスター」って謝った後、ルシルの左手に自分の両手を重ねた。
「マイスターのこと、裏切っちゃった。アイリ、帰ってきちゃダメだったのに、はやて達を連れてきちゃダメだったのに・・・。でもね、マイスターを孤独のまま帰らせることが我慢できなかったの。許してくれなくたっていい。・・・これが最後だもん。だから、少しでもいいから話をしてあげて」
「アイリ〜? そろそろ始めるわ〜」
ミミルがフラメルとルルスを連れてルシルの側へと行き、アイリと入れ替わるように立ち位置を変えた。何をするのか?っていうわたし達の疑問は、アイリの説明で解決した。
「パイモン達の役目だよ。マイスターの糧となるため、自身を魔力化させて
魔力炉
(
システム
)
と融合するっていう・・・ね」
「私は初めからそういうコンセプトで造られたのよ〜。もちろん、私の造ったフラメルとルルスもね〜」
ルシルの糧となることを前提に造られ
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