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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga29アイリ・セインテスト〜Woman living in love〜
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?」
何を言われたのかすぐには理解できなかった。その意味は徐々に頭に浸透して、「なんで!?」って“エインヘリヤル”にしがみ付いて、「アイリとユニゾンしないと、マイスター、きっとガーデンベルグに勝てない! 解ってるでしょ!?」って、掴んでる外套の前立て部分を激しく揺らす。
「もう自力で歩けないじゃん! ううん、歩くどころか自分で立つことも出来ない! 少し動かすだけで体が崩れそうになる! アイリがユニゾンして安定化させることで、マイスターは自力で動けて戦える!」
「無茶をすればお前とユニゾンしなくとも戦える」
「無茶じゃなくて無理! そんな馬鹿な命令受け入れられない! 絶対に承諾しないからね!」
「・・・聞いてくれ、アイリ。俺が魔力を集める理由、知っているだろう」
「当たり前! これ以上の記憶を失わないため、マイスターの体を維持し、ガーデンベルグに勝つため!」
マイスターの崩壊寸前の体を支えてるのは、これまでの契約先で得た複製を消費して得られる魔力や、犯罪者や魔力保有物から奪ってきた魔力。前者をこれ以上犠牲にしないために、これまでずっと魔力を奪ってきた。
「そうだ。俺に残された記憶もとうとう、マリアと出会った世界、先の次元世界、そしてこの次元世界の3つだけになってしまった。俺はそのどれも失わずにアースガルドへ帰りたい。そのためにはアイリ、お前とのユニゾンは必須だろう」
「だったら・・・!」
「でもな、その所為でお前を犠牲にするかもしれない。・・・アイリ。お前の設計からして、その体や命を魔力に変換することも可能となっている」
パイモンの頭の中にはイリュリアの技術や、イリュリアが手に入れていた色んな国、世界の技術が入ってる。もちろんその中には、アイリやアギトお姉ちゃんといった試作型融合騎の設計図も。試作型融合騎は全騎、命や体を魔力に変換してロードに捧げることの出来る設計だった。本音を言えば、アイリにだけある機能なら良かったのに、って考えちゃう。
「いいよ。マイスターの為にこの体、この命を使えるのなら本望だよ。それにね、マイスターが居ない世界に未練は無いの。はやて達みんなと生きてくことは楽しそうだけどね、それでも・・・やっぱり嫌なの。マイスターの存在しない人せ――融合騎生?なんて、アイリには寂しすぎるの」
だから、マイスターにアイリの全部を捧げられるなら、それでいいと思う。だけど「ダメだ。たとえ俺が居なくなっても、アイリには生き続けてほしい」って言われた。そう言われるのは解ってた。“エインヘリヤル”はアイリをギュッとハグして「生きてくれ。頼むよ」って耳元で囁いた。
「・・・でも、ガーデンベルグとの闘いにはユニゾンして参戦するからね。それだけは譲らない」
「すまない。それも諦めてく
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