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少年は勇者達の未来の為に。
鷲尾須美は勇者である 再臨の章
第八話
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、銀のファッションショーが行なわれていた。

「アタシにこれは・・・似合わないと思うんだけどなぁ〜なんて・・・」

「そんなことないんよ!!!だよね!わっしー!れー君!」

そう豪語する園子。今現在銀は、紅いドレスを着ていた。胸には白いリボンが付いており、頭には花の髪飾り。所謂物語の中のお姫様が着ているような格好であった。

「そうだよ銀ちゃん。もっと自信もっていいと思うよ?凄い美人さんだもん」

「うひっ!?」

「わっしーはどうおも・・・」

「ぶはぁはぁはあああああああああああ!?!?!」

「ワ―ソンナダシカタスルヒトハジメテミター」

素直に自分の思いをぶつける蓮に対し、驚く銀。須美はというと、今朝の悪夢はどこへやら、真上に鼻血を噴出させながらも、自身のスマホで一切のブレ無く、銀のドレス姿を撮りまくっていた。

「良いわ!最高よ!銀!!」

「わっしーノッて来たね〜!じゃあ次はこの服だよミノさ〜ん!」

「待って!待てって!止まれお前ら!目が怖い!」

吹っ切れた須美と、ノリノリの園子に追いつめられ、部屋の角にいた蓮の近くへと逃げる銀。

「れ、れん。たすけて」

「いや、そう言われてもこれは・・・」

ビクビク震えながら蓮の背中に隠れる銀。その手はしっかりと蓮のTシャツを握って離さない。

一方の蓮も、この状況はどうにもできず、さじを投げていた。

その時。

「・・・ねぇそのっち?蓮君も中々いい被写体になると思わない?」

「奇遇だね〜わっしー。私も今そう思ってたんよ〜・・・」

「す、須美ちゃん?のこちゃん?」

今現在須美と園子の獲物を狩る目は銀だけでなく、蓮にも向けられていた。

一般的に見ても、蓮のスタイルはかなり良い。まだ小学生故、身長は足りないが、ある程度の筋肉はついているし、何より『農業王』Tシャツを普通に着こなすことが出来る時点で悪いわけが無かった。

須美と園子の二人はアイコンタクトを交わし――――


一瞬で蓮と銀を引きはがし、園子が蓮をを別室へ連れて行った。

「うわぁぁあぁあ!?!?」

「れーーん!!!!」

頼りの親友が一瞬で園子に連れ去られるのを、銀はなすすべもなく見ているしか出来なかった。

「ふふふ・・・蓮君の心配をしてる場合かしら?銀?」

「ひっ、ひえっ・・・」

いつものような優しい須美はそこにおらず、悪魔のような笑みを浮かべた須美がそこにいた。

そして園子も。

「さぁ、ショータイムなんよぉぉぉ!!!」

「待ってって!!ズボンを脱がさないでのこちゃん!ダメだって!!!」

不思議な力(欲望)によってパワーアップされた園子を止めることは蓮にも不可能であり、この瞬
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