鷲尾須美は勇者である 再臨の章
第八話
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「・・・ふぅ」
毎朝恒例の水浴びが終わり、着替えた後自室に戻った須美。起きた時よりも、だいぶ落ち着いた。
今日の夢は何だったのか――――そんなことを考えようとしたとき、スマホのNARUKOが通知を告げた。
「?何かしら・・・そのっち?」
『おはようわっし〜、着替えて外に出てきてほしいんよ〜』
『何かあったの?トラブル?』
『違うんよ〜早く早く〜』
「どうしたのかしら・・・」
突然来た園子からの呼び出しに疑問を覚えながらも、着換えて外に出る須美。するとそこには――――
「ヘーイ、わっしー?レッツエンジョイ!!!カガワラァァァイフ!!!!」
「よー須美!おはよう!」
「須美ちゃん、おはよう」
自宅の前にどデカいリムジンが止まっており、そこにはテンションが振り切れた友人一人と、普段のテンションの二人がいた。
「・・・えっと」
目の前の事態に脳が追い付かない須美。
「・・・ハイカラね、車も、格好も・・・」
「わー、ありがと〜」
「なぁ須美!これからナイスな休日のために出かけないか!?」
「どこ行くかは僕もまだ聞いてないんだけどね。引っ張り出されたんだ〜」
よくよく見ると銀と園子はお出かけ準備万端の格好なのだが、蓮だけ例の『農業王』Tシャツのままだった。
起き抜けに誘拐されてきたのだろう。
「いいけれど・・・」
「「ヤッター!!!!」」
「不安になるぐらい休日テンションね・・・」
「僕の家からずっとこんなんだったよ。楽しみなんだろうね」
そう蓮と話しながら、リムジンの扉を開けて中へと入り、園子の隣へと座る須美。席は向かい合わせの様になっており、正面に銀と蓮がいた。
「さて、そろそろ行き先を教えてくれても良いんじゃないかな?のこちゃん」
「そいやアタシも知らないや。どこ行くんだ?園子?」
(銀は知らずにあのテンションだったの!?)
「ふっふっふ〜それはね〜」
「ウチでミノさんのファッションショーなんよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
そんなこんなで舞台は大豪邸乃木家、客室部屋へと移る。現在ここでは園子の独断で
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