8-?
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寮の風呂で慎二と一緒になって、後で飲まないかと言ってきた。僕達は、庭園の噴水のところで飲み始めた。
「モトシ すまん 俺、葵とやっちまったんだ お前には、言っておかないとな」
「なんだよ それ 無理やりじゃぁ無いんだろ」
「クラブの後な ふたりで、居酒屋に飲みにいったんだ。その後、葵が散歩したいって、川向うの公園まで歩いて行ったら、葵が「私は、処女じゃないんだ 高校の時、競技会の帰りに、よその学校の奴に無理やりやられたんだ」って告白してきたんだ。そいつとは、それっきりになったらしいんだけど・・。」
「そんなこと、なんでお前に言ってきたんだ」
「それは、わからんけど 俺 その時、葵を抱きしめたんだ わからん感情だったよ そーしたら、あいつ 泣きながら「もっと 早く 慎二に会ってたらね」って 葵にしたら、すごくしおらしかったヨ」
「それでか」
「あぁ 公園の先まで歩いて行ったら、ネオン見えて、自然とな でも、葵はちゃんと抱いて欲しいって言ってたから」
「そんな お前らしくないな」
「うん 責任逃れするわけじゃぁないけど 葵は 一度切りでも良い 昔のことを忘れて、初めての想い出にしたいからって言ってた 責任は押し付けないって」
「葵らしいな そのこと、僕は、聞かなかったことにしといて良いのか」
「うん そーあって欲しい モトシだから話したけど そーいえば 茜ちやん、学祭の時、みょうに色っぽくなっていたなぁ なんか、あったんか」
- - - - - - - ☆ ☆ ☆ - - - - - - -
12月初めの日曜日、僕は、絢を水族館に誘った。弁当は要らないから、近くの店でビザを食べようと言っておいた。
水族館では、ひさびさなので、絢もはしゃいでいた。僕は、サンゴに見とれていた。それから、港のほうに歩いて行って、ピザのお店に入った。若い男の人が独りでやっていて、時間がかかったが、僕は気にしない。それよりも、タバスコの辛みは欲しいんだけど、あの匂いがイマイチなんだ。
お店を出て、夏は海水浴場になる砂浜で遊んだ。絢も靴を脱いで、波打ち際に入っていた。長めのフレァなワンピースを着ていたので、時たま、寄せる波に裾を濡らしていた。
「ウチ どんくさいよね」と、言いながらも、波に向かって行く。
僕も、構わず、絢に波を掛けて、絢がやめてよと言うのを、楽しんでいた。
遊んだ後、僕は絢と手をつないで、松林を歩いて、その先の派手な建物を目指していた。近づくと、絢は足を止めて、首を振ってきた
「いや モトシ あんなとこ」 察したのだろう あそこに行こうとしているのを
「絢が欲しい いいだろう?」
「ううん あそこじゃぁ 嫌 モトシは嫌じゃぁないんだよ
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