第132話
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闘不能にしてもすぐに起き上がってしまいます……!ゾンビ達を完全に無力化するには言葉通り”滅する”しかありません……!」
「め、”滅する”って一体どうやって……」
エマの助言を聞いたエリオットは困惑の表情で疑問を口にした。
「頭を狙いなさい!幾ら痛覚がないゾンビとはいえ、頭を斬るなり狙撃するなりして何らかの手段で頭に致命傷を与えれば滅する事ができるわ!」
「あ、頭に致命傷を与えろって……!それって人を殺すのと同じじゃない……!?」
「ましてや彼らは既に死者なのに、更に死体に鞭を打つような外道な事をしろと言っているようなものではないか……!?」
エリオットの疑問に対して答えたクロチルダの答えを聞いたアリサは表情を青褪めさせて声を上げ、ラウラは厳しい表情でゾンビ達を睨んだ。
「戦闘不能が無意味ならば拘束はどうですか……!?――――――ハッ!!」
その時シャロンが目にも止まらなぬ早業でゾンビ達を鋼糸で全身を縛って拘束した。するとゾンビ達はその場で蠢いてはいても鋼糸によって拘束されているため動けなかった。
「ナイスよ、シャロン……!」
ゾンビ達の様子を見たアリサは明るい表情で声を上げた。
「へっ、今度こそ往生しやがれやぁっ!!」
「増援を呼ばれる前に一気に片をつける……!」
「死者達どころか、我らの仲間まで操ったその咎……その身をもって償ってもらうぞ!」
一方その様子を見て好機と判断したアッシュ、フィー、ラウラは一斉にアンリエットに襲い掛かってそれぞれの得物をアンリエットに振るったが霊体であるアンリエットには物理攻撃は届かず、3人の攻撃はアンリエットの身体をすり抜けた!
「何ぃ……っ!?」
「手ごたえがない……!?」
「まさか、”幻影”、もしくは”分け身”か……!?」
攻撃がすり抜けたことに3人が驚いたその時
「エニグマ駆動―――――ハイドロカノン!!」
「ガッ!?」
「あうっ!?」
「ぐ……っ!?」
アンリエットが強力な水流を発射するアーツを発動し、至近距離でアーツを受けた3人は吹き飛ばされて壁に叩きつけられた。
「ラウラ!?フィー!?アッシュ!?」
「アーツを使ったって事は”幻影”や”分け身”ではなく、”本体”のはずなのに何で3人の攻撃がすり抜けやがったんだ……!?」
「攻撃がすり抜けるなんて、まるでリタちゃんみたいですよね……?」
壁に叩きつけられた3人を見たエリオットは声を上げ、アガットは真剣な表情でアンリエットを睨んで疑問を口にし、アガットの言葉を聞いたアネラスは困惑の表情でアンリエットを見つめながらリタを思い浮かべた。
「”攻撃がすり抜ける本体”………リタみたい……―――
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