第132話
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術によって放たれた暗黒の電撃はアンリエット目掛けて襲い掛かる白き刃を呑み込んでそのままエマに襲い掛かり、それを見たエマは側面に跳躍して回避した。
「凍えなさい――――――絶対吹雪!!」
「巻き起これ、無慈悲なる抱擁――――――氷垢螺の吹雪!!」
クロチルダがアンリエット目掛けて魔術によって直線状に襲い掛かる吹雪を放つと対するアンリエットも直線状に襲い掛かる吹雪の魔術を発動し、互いの魔術がぶつかり合った瞬間互いの魔術は相殺された。
「まさか水属性が適性の姉さんの水属性魔術を同じ水属性の魔術で相殺するなんて……!」
「フフ、暗黒魔道が専門分野のはずの”死霊使い(ネクロマンサー)”が”理”の上位クラスの魔道まで扱える上、転位魔術を戦闘に組み込める程転位魔術の腕前が熟達しているなんて、悔しいけど純粋な”魔術師”としての腕前は彼女の方がエマどころか私よりも優れているようね。」
「感心している場合じゃないでしょうが!?ったく、リィンの奴は一体何を考えて”死霊使い(ネクロマンサー)”なんていう”星杯騎士団”が”外法認定”するような”堕ちた存在”を使い魔にしたのよ……!?」
クロチルダの魔術が相殺された事にエマが驚いている中クロチルダ自身は苦笑し、アンリエットに対する賞賛の言葉も口にしたクロチルダの発言に呆れたセリーヌは真剣な表情でアンリエットを睨みながらリィンを思い浮かべた。そしてすぐに気を引き締め直したエマとクロチルダは再びアンリエットとの魔術の撃ち合いを再開した。
「よし―――――何とか、クロウ以外のアンデッド達を無力化できたな……!」
「アンデッド達を無力化したからと言って油断しないで!”この城館自体が戦場”になっているんだから、例えアンデッド達を無力化できても死霊使い(ネクロマンサー)であるあの女がその気になれば、城館内―――――いえ、最悪市街戦や郊外での戦闘によってできた双方の軍人達をアンデッドとして操ってこの場に呼び寄せる可能性も考えられるわよ!」
「へっ、だったら次のゾンビ連中を呼び寄せる前にあの女をシメればいいだけだろうが……ッ!」
アンデッド達の無力化を確認して安堵の表情を浮かべているマキアスにセリーヌが警告し、アッシュが目標をアンリエットに定めて攻撃を仕掛けようとしたその時
「あ”〜……」
「オオオォォォ………」
「ええっ!?た、倒したはずのゾンビ達が……!?」
「あわわわわわ……っ!?お、起き上がった〜!?」
「一体何故……!?」
何と倒したはずのゾンビ達が起き上がり、それを見た仲間達がそれぞれ血相を変えている中アネラスは驚き、ミリアムは表情を青褪めさせ、ガイウスは信じられない表情で声を上げた。
「”痛覚”がないゾンビ達を戦
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