第132話
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―――!まさか貴女……”死霊”なの!?」
アガットとアネラスの言葉を聞いてすぐに心当たりを思い出したシェラザードは真剣な表情でアンリエットを睨んで問いかけた。
「……?ああ、なるほど。あなたさま達は今までわたしをあなたさま達と同じ”生者”だと思っていたのですね。」
「そういう口ぶりをするという事はまさか貴様も貴様が操っている奴ら同様”死者”なのか……!?」
一方シェラザードの言葉の意味が一瞬理解できなかったアンリエットは不思議そうな表情で首を傾げたがすぐに事情を察して呟き、アンリエットの言葉を聞いたユーシスは目を細めてアンリエットに問いかけた。
「”はい、その通りです。”――――――改めて名乗りましょう。わたしの名はアンリエット。リィン・シュバルツァー様の”守護霊”としてベルフェゴール様達と共にリィン様をお守りする者の一人です。」
「まさか”死霊使い(ネクロマンサー)自身が死霊”だったとはね……!」
「ええっ!?そ、それじゃあリィンは今度は”幽霊”の貴女と”契約”したの……!?」
「ったく、”幽霊”にまで手を出すとか見境なさすぎだろ、あのシスコンリア充剣士は……!」
「まさかリィンの”悪癖”が異種族や女神どころか、”幽霊”にまで効果が発揮するとはね……」
「私はリィン君の気持ちがよくわかるよ。あれ程の可憐な美少女ならば、例え幽霊やゾンビだろうと”性魔術”ができるなんて最高じゃないか!」
「ア、アンちゃん……というか”幽霊”とまで”そういう事”ができるんだね………」
改めて名乗った後自身が幽霊である事を名乗ったアンリエットの名乗りを聞いたアリサは驚き、セリーヌは目を細め、クロウとサラは呆れ、仲間達がそれぞれ驚いたり信じられない表情をしている中一人だけマイペースでいるアンゼリカの様子に周囲の仲間達が冷や汗をかいて脱力している中呆れた表情で溜息を吐いたトワは僅かに頬を赤く染めて若干興味ありげな表情でアンリエットを見つめ
「”守護霊”………そういえばリタ君もかつてはセリカ殿の”守護霊”としてセリカ殿と”契約”していたという話だったな。」
「ああ。リタ君がセリカさん達の元を離れてリィン君達灰獅子隊に協力している理由は恐らくだが、かつての自分と同じ存在になったアンリエット君に対する興味関連だろうね。」
ある事を思い出したミュラーの言葉に頷いたオリヴァルト皇子はリタがリィン達に協力している理由を推測した。
「フン、奴が幽霊ならば話は早い……この奥義ですぐに無力化してやろう!――――――眩く光よ、我が剣に力を!」
アンリエットが幽霊と知ったユーシスは詠唱すると共に自身の得物であり、ウィルによって強化された聖剣――――――”天剣エルヴィース”に指を這わせた
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