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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
女神創造領域 『崩壊世界』其ノ漆
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いね…!『荒れ狂う哀しき竜よ(タラスク)』ッ!!」

「いい加減に…しろっての!!『荒れ狂う哀しき竜よ(タラスク)』」

「お、おい…マルタ、タラスクが…。」
「『荒れ狂う哀しき竜よ(タラスク)』ッ!!」

マスターが止めようが関係ない。
マルタさんは日々の鬱憤を晴らすかのように宝具を連発しまくる。
そして飛ばされ、爆発されるたびタラスクの表情が実写版名探偵ピカチ〇ウのあの疲れきったような顔になっている…気がする。

「グルル…(やめてください姉御。もう身体のあちこちが悲鳴あげて限か)」
「これくらいでへばってんじゃないわよ!せーのっ!『荒れ狂う哀しき竜よ《タラスク》』ッ!!」

タラスクがもう宝具を撃たないで欲しいと目で訴えればケツをフルスイングで引っぱたいて無理矢理にでも撃たせる。
あーもう滅茶苦茶だよ。

「へぇ…やるねぇ…だったらこっちも負けてらんねぇな!!」

そんな彼らの活躍ぶりを見て奮い立つのは暮馬に巴御前。
その手にはクレマソードガンを…なんだあれ!?なんか新しい武器引っさげてきたぞ!?

「行くぜ巴さん!超協力プレイで」
「はい!クリアしてみせましょう!!」

ビシッとマイティブラザーズなポーズを二人で決めて使役獣の群れへと突っ込んだ暮馬。
サーヴァントよりも先にまず1番に走り出すとかやはりこいつもそういうタイプか、もしくは馬鹿か。
まぁでも、こういう奴だからこそあとからついて行く者が現れ、ああして街を作ることが出来たんだろう。

「これでもくらいな!!」

巴御前が弓を引き、そしてそれに合わせて暮馬も新兵器であろう弓型武器の弦らしきものを引っ張る。
銃のような形に上下から刃が飛び出たようなデザインのそれは彼の新たな武器、『クレマブレイボウ』だそうな。

さて、巴御前の放った炎の矢と暮馬の放った矢型のエネルギー弾は1つに重なり、使役獣の一体に刺さると大爆発を起こす。
周囲の使役獣も巻き込み、さらに怯んでいるうちにその2人はどんどん突っ込んでいく。
馬鹿力で捩じ伏せる巴御前。多彩な攻撃で圧倒する暮馬。
コンビネーションも最高だし…いや、あいつ風に言うならベストマッチ。
互いの背中をあずけ合って襲い来る使役獣をどんどん倒していく。

『なんだこいつ!?人間のくせに…どうしてそこまで!!お前…何者なんだ!?』
「通りすがりのマスターだ。覚えておけ!!」

暮馬の人間とは思えない戦闘能力に奴は驚いている様子。
そしてお決まりのセリフにはお決まりの返し。
確かお前はなんだ!?って聞かれたら通りすがりの〇〇だ、覚えておけ!って答えるのが常識らしい。
知らねーけど。

「さぁ!フィニッシュは必殺技で決まりだ!!」

腰に巻かれたマスタードライバー
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