偽りのサーヴァント
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ながら、それは放たれた。
「変身!」
それが迫る直前で、ウィザードは左手にルビーの指輪を入れる。赤い魔法により、ハルトの姿はウィザードへ変わる。
「なるべく聖杯戦争を止めたいって考えているんだけど。アンタは、そういうのとは真逆の考え方?」
「ああ。そうだな。聖杯戦争はどうでもいいと、私は考えているよ」
「だったら……」
「この聖杯戦争の参加者。その願いをメチャメチャにしたいと考えているんだよ」
「前言撤回」
ウィザードは、ソードガンをフェイカーへ向けた。
「アンタは、俺が倒す!」
「ハハハ……おいで」
フェイカーは、ウィザードへ手招きする。
『ビック プリーズ』
ウィザードが指輪をベルトへ入れる。すると、ウィザードの目の前に魔法陣が現れた。
手を突っ込むと、何倍にも巨大化した手がフェイカーを襲う。
しかし、フェイカーは飛び退いてそれを避ける。
羽根のように軽々とした動きで飛び退き、ウィザードの手は空気を押しつぶす。
「どうした? 当たらないぞ?」
フェイカーは挑発するように、両手を広げた。
ウィザードはむっとしながら、ウィザーソードガンを銃の形態に変形させる。即座に手のオブジェを開き、ルビーの指輪をその手のひらにかざした。
『フレイム シューティングストライク ヒーヒーヒー ヒーヒーヒー』
魔力が込められた炎が、銃弾となり発射される。
これまで多くの決定打となってきた銃弾。だがそれは、フェイカーの腕に阻まれる。弾かれた炎の弾丸が、近くの木に命中、木端微塵に破壊する。
『ウォーター プリーズ』
左手の指輪をサファイアに切り替え、ソードガンをソードモードにしながら魔法陣を潜る。
『スイ~スイ~スイ~』
ソードガンを振り回しながら、フェイカーへ攻撃する。だが、フェイカーは簡単に攻撃を避けながら、ウィザードをせせら笑う。
「どうした? 全くの空振りだぞ?」
「そうかな」
『キャモナスラッシュシェイクハンド キャモナスラッシュシェイクハンド』
水のウィザードは、ソードガンの手を開く。大気音声が流れながらも、ウィザードはそのまま斬撃を続ける。
「なかなかに耳障りな武器だ。静かに出来ないかな?」
「五月蠅い作戦成功ってことだな」
ウィザードは体を回転させ、腰のベルトを動かす。
『ルパッチマジックタッチ ゴー ルパッチマジックタッチ ゴー』
『キャモナスラッシュシェイクハンド キャモナスラッシュシェイクハンド』
「ますますうるさいなあ」
「生憎。黙ったら死んじゃうアイテム使ってるもんで」
ウィザードは、さらに攻撃を重ねる。
全てフェイカーが紙一重で躱していくが、やがて、ようやく
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