始業式
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鳴らす。
すると、廊下の足元にそれは現れた。
「……何? マスター」
桃色の髪。それは少しずつ上昇し、少女の頭が現れる。渡り廊下に少女の生首が乗るという珍事だが、昌は驚くこともなくしゃがむ。
その手で廊下の上に乗る生首の頬を撫でる。
「ねえ、スイムスイム。お姫様になりたいんだよね?」
生首は頷く。アベンジャーという識別名ではなく、スイムスイムという個別の名前で、昌は続ける。
「お姫様になるには、色んな人のお願いを聞かなくちゃいけない。分かるよな?」
「分かる」
スイムスイムが言葉を返す。
彼女の返事に少し驚きながら、昌は笑顔を張り付けて命令した。
「あのお堅い風紀委員長を……消せ」
それに対し、スイムスイムは、しばらくしてから頷く。
そして、その姿は、学校の床の下へと消えていった。
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