第三章
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「マリンスライム、海棲です」
「海にもいるんだな」
「それであれがアーススライムで」
蟻の巣を横割りにしてガラスでその中が見える様になったコーナーの穴の中を動き回っている土色のスライム達もいた。
「モグラみたいに地中を動き回ります」
「地面の中にもいるんだな」
「それであれがです」
今度は紅蓮に燃え盛るスライムだった。
「ファイアースライム、マグマの中にいます」
「燃えるスライムもいるのか」
これにはマルセールも驚いた。
「触ったら危ないな」
「それで身体を守っています、普段は真っ赤なだけですが」
それがというのだ。
「危機になるとです」
「燃えてか」
「身を守ります」
「そうなのか」
「それとあれがジャイアントスライムです」
全長十メートル位の巨大なスライムもいた。
「大型ですが大人しいです」
「あんな大きなスライムもいるんだな」
「はい、それとです」
ラヴェルは今度はジャングルのコーナーにいる緑で木の上にいるダークグリーンのスライムを指差した。
「あれがジャングルスライム、蛇を獲って食べます」
「ジャングルにもいるんだな」
「それでこれがです」
蝙蝠のそれの様な翼が身体の左右にあり飛んでいるスライムもいた。
「スライムバットです」
「飛んでいるな」
「まさに空飛ぶスライムです」
「こんなスライムまでいるんだな」
「それでこれがです」
全身黒い剛毛で覆われたスライムもいた。
「ワームスライムです」
「毛が生えてるな」
「高山地帯にいます」
このスライムはというのだ。
「そうしています、それとこれがです」
ラヴェルは足下にいた小さな、十センチ位のスライム達を見て話した。
「トイスライムです」
「小さなスライム達だな」
「スライム達の中でも特に数の多い群れを形成します」
そうするというのだ。
「これが」
「そうか、ではあのスライムは何かね」
マルーセルは木にへばりついている木と同じ色になっているスライムを見てラヴェルに対して問うた。
「一体」
「カメレオンスライム、体色を変えてそこに隠れます」
「そうなのか」
「そうしたスライムです」
「そんなスライムもいるか」
「それでこのスライムは」
見れば電光石火の動きで這うというより駆けている黄色いスライムがいた。
「サンダースライム、雷は発しませんが」
「動きが雷みたいに速いからだね」
「そう呼ばれています」
まさにその通りだというのだ。
「このスライムは」
「そうなんだね」
「あとこれですが」
今度は虹色に輝き翼を持って頭に天使の輪があるスライムだった。
「天界にいて天使の下僕を務めているエンジェルスライムです」
「天界にもいるのか」
「これはデビルスライ
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