第二章
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「学者ならな」
「その目で、ですね」
「見てだ」
そのうえでというのだ。
「確める」
「それは何よりです、本当にです」
「スライムは多いのか」
「ドラゴンよりもと言っていい位に」
「ではな」
学者としての探求心、好奇心がさらに学問に向かったそれを以てだった。
マルセールはラヴェルに案内されて世界のあらゆるモンスター達が集められた国立のモンスター博物館に案内された。そこにスライム達がいたが。
その多くの様々な色や形のスライムを見てマルセールは思わず顔を顰めさせた、基本はゼリー状の透明感のある身体で全長は四十センチメートル程で大豆の様な形をしているが。
あらゆるスライム達を見て思わずこう言ってしまった。
「こんなに多いのか」
「はい」
実際にとだ、ラヴェルも答えた。
「この通り」
「このスライムがだな」
水色のスライムを見て言った。
「よく言われる」
「はい、スライムです」
まさにとだ、ラヴェルは答えた。
「あれが」
「そうだな」
「そしてあれがです」
今度はラヴェルの方が緑色のスライムを指差して説明した。
「グリーンスライムです」
「色のままだな」
「青だとブルー、赤だとレッド、白だとホワイト、紫だとパープル、黄色だとイエローと」
「それぞれスライムがいるな」
「それでそれぞれのスライムで属性があります」
「水だの火だのか」
「はい、それで弱点とかも違います」
色によってとそれぞれの色のスライム達を指し示して話した。
「そうなっています」
「色だけの違いじゃないんだな」
「はい、それであの氷の身体を持つのがアイススライムで」
あえてもうけられた寒冷地を思わせる氷と水のコーナーにいる銀色のスライムを指差して話した。
「物凄く冷たくて氷のブレスも吐きます」
「ブレスまで吐くのか」
「スライムですが」
それでもというのだ。
「そうです、あとあそこの大豆じゃなくてブヨブヨになった身体のが」
大きさはそのままでもそうした形の気味悪い緑色のスライムもいた。
「ポイズンスライムで」
「毒があるんだな」
「そうです、同じ形で紫だとパラライズスライムで」
「麻痺させるか」
「石みたいなのはストーンスライムで」
「触ったりしたら石化するか」
「それで捕獲する時石化した人がいて大変でした」
そうだったというのだ。
「これが、あと形は同じでも岩の身体のスライムが」
見ればそうしたスライムもいた。
「ロックスライム、物凄く固いです」
「岩の身体だからか」
「そうです、あと鉄の身体のアイアンスライムがあれです」
真っ黒い鉄の身体のスライムもいた。
「ロックスライム以上に固いです」
「それは厄介だな」
「それであの黒と黄色の虎縞のものが」
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