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料理無双女子
第二章

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「いらっしゃい」
「島津さんも働いてるのね」
「お店で」
「そうしてるのね」
「だってここ私のお家のお店で」
 美菜子は部員達に答えた。店の壁には色々とお品書きが書かれて貼られている。
「私が継ぐことになっているから」
「それでなの」
「島津さんも働いてるの」
「そうしてるの」
「子供の頃からね」
 まさにその頃からだというのだ。
「立てる様になったらもうもの運んでそれから包丁持って」
「それでなの」
「お料理してたの」
「その時から」
「ええ、それでね」
 そのうえでというのだ。
「私ずっとそれもいつもお料理してるの」
「そうなの、いつもなのね」
「そうしているからなのね」
「島津さんお料理上手なのね」
「そうなのね」
「ただ」
 部員達は美菜子の料理上手はわかった、だがだった。
 もう一つの疑問について考えた、その疑問は何かというと。
「それでもね」
「島津さんがどうして何でも作れるか」
「和食も洋食も中華も」
「それも難しいお料理出来るし」
「何でもね」
「だってね、うち何でも作るから」
 美菜子は部員達のそのもう一つの疑問について笑顔で答えた。
「食堂でしかも夜は居酒屋だし」
「あっ、そういえば」
「メニュー凄く多いわね」
「おうどんとか丼とか定職もあれば」
「ラーメンとか炒飯とか餃子とかレバニラもあるし」
「ハンバーグとかナポリタンとかカレーもあるし」
「ハンバーガーやサンドイッチまであるわ」
 それこそ何でもだった。
「よくこんなにあるわね」
「凄いメニューの種類じゃない」
「もう何でもあるわね」
「そんな風ね」
「それで夜はね」
 つまり居酒屋の時はというのだ。
「お酒も出るしね」
「ええと、居酒屋のメニュー見たら」
 部員達はここでだった。
 美菜子から居酒屋のメニューを受け取った、そこにあったのはというと。
「お刺身に枝豆、冷奴にホッケにししゃも」
「卵焼きもあるわね」
「じゃがバターもポテトもちもあるし」
「他にもおつまみのメニューあるし」
「あとデザートまでね」
「こうしたの作るから」
 それでというのだ。
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