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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第二十三話:他人に文句を言いたいのであれば強くなれ
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場所で、命を張る訳にはいかない」
「で、ですが……協力すると言った以上、俺は協力を惜しむつもりはありません」

「本当にそう言い切れるかい?」
「何故疑うんですか!? ウルフさんと一緒にしないでください」
大分ムキになってるわね……気持ちは解るけど。

「異世界の魔王と戦っても何も得られない……それどころか、その馬姫様も危険にさらされるんだぞ。それでも俺等の為に、姫様の命を危険にさらして戦うかい?」
「そ、それは……」

「口籠もった以上、お前も俺と一緒だ! 俺は自分の身可愛さで協力を拒んでるのでは無い! 俺等はリュリュさんを危険にさらす訳にはいかないのだよ!」
「じ、自国の姫君を守るってことですか?」

「違う違う違う! 理由はアハト君がドルマゲスを追う理由と殆ど変わり舞い! 見てみろその馬を……只の馬だろ。毛並みなどは凄く良いが、馬以外の何でもない。主である王様も呪いで化け物に変えられ、仕えていた国も滅んだ……その緑のオッサンに、君の行動を指図される筋合いはもう無い。だが君は二人の呪いを解く為に、危険な冒険へと旅立った……その理由は何だ? 姫様を助けたいからだろ? いや違うな……姫じゃなくてもミーティアという一人の女性を慕ってるから、助けたいと思ってるんだろ?」

「そ、それは……はい」
「ア、アハト……お前……」
アハトの想いに気付いたのか、トロデさんが驚いている。

「つまりそういう事だよ。俺とラングは、リュリュさんに怪我をさせる訳にはいかないんだ! ホイミで直ぐ治る掠り傷程度なら俺等も気にしないだろう……だが、顔や身体に永遠に残る傷を負われては困るし、死ぬなんて事があっては絶対にならないんだ。好き嫌いの問題ではないし、ましては好かれてるか嫌われてるかなんて関係無いんだよ!」

「で、でも……だとしても……全く手を貸してくれないなんて酷いんじゃないですか!?」
「だから……事前に言っておいてあるだろう。『出来る範囲で』と」
そ、それはそうだけど……

「それでも……いきなりはないでしょう!」
「いきなり……ねぇ」
ウルフがまた顔を顰める……

「じゃぁ何か? オディロ院長を助ける為に一分一秒惜しいタイミングで、『アハト君、俺等は戦わないから』と声をかけて君等を引き留めて、ここまでの口論を事前にした方が良かったって事かい? まぁ良識のあるドルマゲス君の事だから、我々が口論してる間は何もしないで待っていてくれるだろうから、心行くまで事前に口論しておくべきだったな!」

「そ、そんな事は言って無いですよ!!」
「言ってるんだよ君は! 俺やラングが、あの修道院へと繋がってた馬小屋から出てきた時には、君等は慌てて修道院へと向かっていたじゃないか! 止める間なんかあったか!?」

「……………っ
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