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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga28最後に至るとき〜Farewell day〜
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もルシル君とアイリが生きてるって情報を教えておきたくて、ミーティングホール内の映像を回してた結果、ルシル君の半生を見てしまうことに。口や握り拳を震わせたフォルセティは、なおも表情を変えへんルシル君の真ん前に立って、「でもさ!」って両肩を掴んで、顔を近付けた。
「それは母さんを泣かす理由にはならない!! 母さんはずっと泣いてた! 父さんがいなくなったのは自分の所為だって! 父さんが昔の被疑者と同一人物と気付かなければ、父さんがアイリお姉ちゃんだけを連れて死にに行くことはなかったって! ずっと自分を責め続けた!!」
「っ! フォルセ・・・!」
その言葉に、私は感極まって泣き出してしもうた。フォルセティも涙を流しながら「母さんだけじゃない! シグナムお姉ちゃんも、ヴィータお姉ちゃんも、シャマルお姉ちゃんも、リインお姉ちゃんも、アギトお姉ちゃんも! アインスお姉ちゃん、ザフィーラだって!」ってルシル君の体を激しく揺さぶる。
「父さんにも理由はあるんだろうさ! エグリゴリとの戦争が終わったら、父さんはいなくなる! どんな結果でも父さんと母さん達は別れることになる! でもだからって、死を偽るなんて酷いじゃないか!」
「ふぉ、フォルセティ? マイスターだってホントは――」
「アイリお姉ちゃんは今は黙ってて!」
「・・・はい」
「結局は父さんが逃げただけだ! 逃げて引っ掻き回した! 逃げたこと、それが父さんの罪だ!」
フォルセティがそこまで言ったところで、フラッとよろめいた。普段の冷静なフォルセティなら、全力戦闘でも20分は息切れせずに戦えるように鍛えられてる。そんなフォルセティも、感情任せに叫んだことによる酸欠に陥ったようや。
「「フォルセティ!」」
真っ先に駆け出したんはヴィヴィオやった。膝から崩れ落ちそうになったフォルセティを抱き止めてくれたんやけど、ヴィヴィオも成長して大きなってるとはいえ、フォルセティも大きなって身長も体重もそれなりのもんや。そやからヴィヴィオも咄嗟に抱き止めたことで踏ん張り切れず、一緒に倒れ込みそうになったのを、「よっと!」と私が抱き止めた。正直な話、私の身体能力はヴィヴィオよりすごく劣ってる。それでも愛する息子と、その親友の娘を支えるられる。
「ちょっ、アカン、思った以上に重・・・!」
うん、思いだけでは無理やった。そやけど私が一瞬でも2人を支えることが出来たことで、ヴィヴィオが重心をしっかり整えてくれて、倒れ込む結果にはならへんかった。
「はやてさん、ありがとうございます」
「いやいや。恥ずかしい話、ヴィヴィオが復帰してくれへんかったら倒れてた」
みんなも続々と私たちの元に集まって、呼吸の安定を見せるフォルセティに心配する声を掛ける。そんな中でアイ
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