第二章
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「妊娠しているみたいだな」
「そうね」
「言われると有り得るな」
「そうね、じゃあね」
「子供が産まれたらな」
「里親探しましょう」
「ええ、そうしましょう」
カレンも両親の言葉に頷いた、そうしてだった。
一家はすぐにマートルが何時出産してもいい様に家の中を整え気構えもした、だが。
両親も寝ていてカレンも仕事が終わって家に帰ってぐっすりと寝ている間にだった。
マートルは無事出産した、それで朝起きるとだった。
「ニャ〜〜〜」
「ミャア〜〜〜」
「ニャ〜〜〜ン」
「ウニャ〜〜〜」
「ナァ〜〜〜」
「ミュウ〜〜〜」
「ニャオ〜〜〜ン」
七匹に白い生まれたばかりの子猫達がだった。
マートルのお腹のところにいて乳を飲んでいた、カレンも両親もその光景を見て言った。
「私達が寝ている間に生まれたのね」
「そうだな」
「夜の間にね」
「有り得たけれど考えていなかったわ」
家族が寝ている間の出産はというのだ。
「ちょっとね、けれどね」
「ああ、産まれたんだ」
「それだったらね」
「皆ちゃんと生きられる様にしよう」
「そうしてあげましょう」
両親はカレンに続いた、そうしてだった。
マートルと一緒に七匹の子猫達を育てた、そうしてカレンの所属する団体の協力も受けてそのうえでだった。
子猫達雄の四匹はパパー、ピピー、ピパー、ポピー雌の三匹はマリー、マニー、マミーと名付けられた七匹全員にだった。
それぞれ心ある人達に里親になってもらって家族にしてもらった、そしてマートルは。
子猫達と定期的に会いながらカレンの家にいる、カレンはその彼女を見ながら笑顔で両親に言った。
「これからもマートルとね」
「幸せに暮らしていこうな」
「一緒にね」
「家族として」
「そうしていきましょう」
「ええ、家族だから」
それでというのだ。
「そうしていきましょう」
「これからもずっと」
「皆でね」
「幸せにね」
マートル、即ち猫に幸せを見ながら話した。そうしてだった。
カレンはそっと手を出してマートルを撫でた、すると彼女は喉をぐるぐると気持ちよさそうに鳴らした。するとカレンも両親も皿に笑顔になった。
拾った猫が子供達を産んで 完
2021・6・23
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