第一章
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会いたい家族との再会
アメリカテキサス州に住んでいるロジャー＝バットは以前は仕事の関係でテネシー州ワシントンに住んでいた、この時も仕事でいた。
その彼が今もテネシーにいる犬好きの知り合いから電話で言われた。
「あの、この前動物の保護センターに行ったんですが」
「どうしたんですか？」
白い髪の毛をブローしている、目はアイスブルーだ。日本人が見るとバタ臭い感じの顔で背は一九〇位だ。
「何かあったんですか」
「ブルーそっくりの犬がいたんです」
知り合いはバットに言った。
「これが」
「えっ、ブルーにですか」
バットが以前飼っていた犬で茶色で腹が白いピットブルだ、ある日急にいなくなり必死に探したが見付からず仕事で仕方なくテキサスに行ったのだ・
「会ったんですか」
「センターの人達に飼われていて」
そしてというのだ。
「里親を募集しています」
「あの、センターのホームページのアドレスを」
バットは知り合いの話を聞いてすぐに言った。
「送ってくれますか」
「メールで、ですね」
「お願い出来ますか」
「はい」
知り合いは一言で答えた。
「そうさせてもらいます」
「それでは」
こうしてだった、バットは。
メースで送られたセンターのホームページの里親募集の犬を見てそこにいるピットブルを見て妻のレナータ、長身で茶色がかったブロンドの髪にグレーの目の知的な顔立ちの彼女に真剣な顔でこう言った。
「今度テネシーに行って来る」
「前のお家の場所に？」
「ブルーがセンターにいたんだ」
その彼がというのだ。
「何処に行ったかと思ったらな」
「センターで保護されていたの」
「そうらしい、街を彷徨っていて」
そしてというのだ。
「保護されたらしい」
「あれだけ皆で探してフェイスブックでも情報募集してポスターも貼ったのに」
「見付からなかったがな」
「保護されていたのね」
「だからな」
それでとだ、バットはさらに言った。
「今から仕事は有給取ってな」
「ブルーを迎えに行くのね」
「センターに連絡した、行って来る」
「テネシーまで二千キロあるわよ」
妻はテキサスからの距離のことを言った。
「それでもなのね」
「ああ、行って来る」
会社にすぐに事情を話して有給休暇を取ってだった。
バットはテネシーまで車を飛ばした、そして。
センターに行くと確かにだった。
「ブルー！」
「ワンワン！」
フェンス越しに見た犬はブルーだった、雄というところも同じだった。ブルーも彼を見るとフェンスの向こうからだった。
尻尾を振って飛びつかんばかりに喜んだ、そしてセンターのスタッフと話をして。
彼をテキサスの自宅に連れて帰った、そして妻に話し
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