鏑木ハイドライブ/ユキノマボロシ
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だが折紙とラタトスクのメンバーズマークを見た隊員は銃を下ろす。
隊員1「鳶一一曹でしたか、失礼しました」
折紙「貴方も無事で良かったわ」
隊員1「一曹もご無事で何よりです」
士道「隊員さん、ここに真……」
真那「兄様!!」
すると隊員の背後に、一人の少女が現れる。
崇宮真那、士道の探していた妹その人だった。
真那「やっぱり、放っておいてはくれないみてぇですね」
士道「一体今まで何やってたんだ、皆が心配してるんだ。俺と一緒にフラクシナスに……」
真那「それは無理です」
遮るように告げられた否定の二文字。
士道は真那の瞳を見ると何かを察する。
士道「何か、大事な事があるのか?」
真那「ついて来やがってください、理由はそこで話します」
士道と真那は奥の隔離部屋に案内された。
扉を開けたその先には……
士道「この女の子は……」
真那「来栖雪子、7歳。私が保護したんです」
真那は苦い顔をしながら事の経緯を話し始めた。
真那「次元召喚のあの日、雪子は母親と買い物の途中でした。でも突然起きた時空の歪みからほぼ頭上、つまりこの7番シェルターの周辺で召喚に巻き込まれました。母親は雪子を必死で守ろうとして、ある怪人の放った凍結破壊爆弾と言う悍ましい兵器の犠牲になったんです。近くにいた私は雪子を連れて7番シェルターに向かったんですが、追撃をCR-ユニットで回避しながらやっとの思いでここに辿り着いたんです」
士道は話を聞くと雪子に近付き、頭を撫でる。
士道「怖かっただろうな、よく生きていてくれた」
雪子「ウー!!」
士道「え?」
雪子「ウー、ウー」
真那は士道に対して残酷な事実を突き付ける。
真那「その子の言葉は理解できませんよ」
士道「どういう事だ?」
真那「その子は母親を失ったショックで、言葉を話す事が出来なくなったんです」
士道「なん……だと……」
士道はその真実に言葉を失う。
真那「今のこの子にとって、家族は私なんです。私はこの子を守らなきゃいけないんです。だから今は帰れない、雪子を守れるのは、母親の仇を取れるのは、私しかいないから」
士道は真那の抱えている事情に思わず戦慄した、事態は一刻を争う事を知った士道は真那に仇の名を聞く。
士道「その怪人、名前は?」
真那「凍結魔王 イビルガンダ―。人を平気で嗤って殺す、最悪の外道でいやがります」
真那はその一言と同時にCR-ユニット ヴァナルガンドを装着する。
真那「奴を倒すまで、皆の所へは帰らない。ヤツを倒して、終わらせてやる」
復讐を滾らせる真那の真意を聞き、士道たちは真那を連れて7番シェルターの外に出る。
サイクロン「どうやら、覚悟に触れたようでござ
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