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ソードアート・オンライン〜アインクラッド・アクセル〜
アインクラッド
〜剣の世界〜 1
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 ―――2022年。人類は遂に、完全なる仮想空間を実現した。

 
































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 ―――先ほどからテレビは、延々とこれと似たような見出しを流し続けていた。ちょうど昼のワイドショーの時間帯ということもあり、別のチャンネルも似たような情報を流している。今ここで、その内容を一字一句違わずにそらで言えといわれても簡単に実行できる自信が彼にはあった。
 それほどまでの大熱狂だが、それも致し方ないといえよう。「完全な仮想空間の実現」という言葉は、けして誇張などではないのだから。

直接神経結合環境システム―――NERve Direct Linkang Enviroment System

 この頭文字を取り、NERDLES《ニードレス》と呼ばれるシステムの登場は、人類にとってまさに大躍進である。
 ハード内に埋め込まれた無数の信号素子によって発生した多重電界で人の脳と直接接続し、目や耳といった感覚器にではなく、脳に直接仮想の五感情報を与える事で仮想空間を生成する。またそれと同時に、脳から体への電気信号も回収することで、脳は完全に現実の体の支配から切り離され、仮想空間内の生成された仮想の肉体を意のままに操る事が出来るのだ。もちろんその際、現実の肉体は最低限の生命活動以外の動作を行うことはない。まさに【フルダイブ】と呼ぶに相応しいだろう。
 この、バーチャルリアリティ技術の粋を集結したと言っても過言ではないシステムを搭載した、仮想空間へのフルダイブ用マシンは、極一部のアミューズメント施設やリラクゼーション施設にのみ導入され、やがてに民生用にダウンサイジングがなされたヘッドギア型の家庭用ゲーム機《ナーヴギア》が発売され、絶大な売り上げを記録した。
 ・・・そんな《ナーヴギア》だが早くもひとつの問題が生まれた。もっとも、この問題は《ナーヴギア》自体とはまったく関係がないのだが・・・
 【フルダイブ】という斬新な機構を実現した《ナーヴギア》。しかしながら、肝心のソフトリリースはそのどれもが簡素なパズルゲームや知育ゲームなどのジャンルばかりであり、お世辞にも満足のいくものだったとは言いがたい。わずか100メートル程歩けば行き止りなどというのであればそんなものは、それこそアミューズメント施設で現実に遊ぶのと大差ないはずだ。
 【フルダイブ】未経験者やさほどゲームをやらない人間ならばそれでも満足だろうが、自身がゲームの中に入るという体験に夢中になった、所謂ゲーム中毒者にとってはやはり物足りず、必然的に彼らはあるジャンルのゲームを待ち望んだ。
 すな
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