第二章
[8]前話
「それで近くのバーガーキングに行ったんです」
「それで保護されましたか」
「車が多い場所なんで危ないと思って」
だからだというのだ。
「そうしました、近くにいた人やお店の人も手伝ってくれて」
「その時は猫と思いましたね」
「ええ、ですが保護したら妙に迫力があって」
「ニャア」
見れば実際に普通の猫と違う、鳴き声にも威圧感がある。
「動物好きで知識もあるんでわかりました」
「ボブキャットですね」
「それで署に連れて帰って署長に事情を報告したら」
「こちらにですか」
「預けろと言われまして」
そしてというのだ。
「預けさせてもらいます、後は」
「お任せ下さい」
ジェニパーはコーラハンにも笑顔で応えた。
「施設で野生に戻る訓練をして」
「そしてですね」
「そのうえで自然保護区に入ってもらいます」
「そうなってもらいますか」
「はい、ですから」
それでというのだ。
「後はお任せ下さい」
「わかりました」
コーラハンは笑顔で応えた、そして。
マーガレットと名付けていた彼女をジェニパーに預けた。そうしてだった。
彼女も施設で野生に戻る訓練を受けて自然保護区に解放された、ジェニパーはこの仕事も終えてボブキャットのことが縁となって友人となったジルに喫茶店で話した。
「ボブキャットも数が減っていて」
「絶滅もですね」
「心配されているので」
それ故にというのだ。
「見付けたら」
「保護してですね」
「野生に戻っているんです」
「そうなんですね」
「どんな生きものも命で」
ジルにコーヒーを飲みながら話した。
「大事にしないといけないですね」
「そうですね」
「ですから」
「その娘もそうしたんですね」
「マーガレットも」
「オーウェンの時みたいに」
「そしてこれからも」
ジルにあらためて話した。
「そうしていきます」
「そうですか、頑張って下さいね」
「そうさせてもらいます、これも自然を守ることですから」
だからだとだ、ジェニパーはジルに笑顔で応えた、そして二人でコーヒーを飲みながら自然のことそしてボブキャットのことをさらに話していった。
ボブキャットの子猫 完
2021・6・21
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