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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百六十一話
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いや、まだ焼け出されたとしか知らないようだ。

「おやおや、あっちはあっちで佳境のようだね。どうする?こよみん?」

「がえ…伊豆湖さん。何か知ってるんですか?そもそも羽川を…いやそれよりどうするって何を」

「私はなんでも知っている。だから虎だよ。君を学習塾跡で、皮肉にも救った虎だけども、煉獄の焔をつかさどるその大虎と、彼女は向き合う覚悟をしたらしい」

羽川翼の覚悟。

自分の昏い部分と向き合う覚悟だ。

それが出来る人がどれだけいるだろうか?

そして臥煙が暦さんに問うた。

どうする?と。

「君が決闘してくれない方が私としては助かるんだ。君に死なれたら困るからね。ユートピアがいる今君が死ぬ可能性は限りなく低いけど0じゃない。私は初代怪異殺しと交渉してるから私からルールを破るわけにはいかない。だから君がルールを破ってくれると助かるんだ」

「安心しなよ。翼さんの所には箒向かわせたからさ。
箒が時間稼いでるうちに、さっさと恋敵をぶっ殺しな。
いくら箒でも時間稼ぎには限界があるだろう。時間はないぞ我が甥よ」

そう伝えると、臥煙は俺に余計なことを言うなといった視線を向けた。1

「選ぶんだね、こよみん」

それを齢18の子供に聞くのは残酷だろう。

「無為な決闘のためにここに残るか、恋人を助けるために走り出すか。
制限時間は五分、も要らないか。忍ちゃんなんてここに来てさえもいないんだし、君にとって翼ちゃんは恋人で」

そこで暦さんが俺に視線を向けた。

「どうせ君はここから動かないし、何も教えてはくれないんだろう?」

「んー? よくわかってるじゃん」

すると暦さんは俺にすっごい恨みの視線を向けてきた。

おお、怖い怖い。

「神原。頼めるか」

「ん。阿良々木先輩の家に行けばいいんだな?」

暦さんは駿河に携帯電話を渡した。

「ああ、それを好きに使っていい。火憐に言って家に入れてもらってくれ。もう羽川は居ないと思うが、何か手掛かりがあるかもしれない。直ぐに追いつくから、先に調べておいてほしい」

委細承知、と短い返事の後駿河が走り出した。

おお、速い速い。

「正気かい? 考えられないよ。君は本当に目の前の事しか見えないのかい?」

臥煙が心から呆れたように、失望したように暦さんをなじる。

その中には暦さんがリタイアした方が好都合だからという気持ちもあっただろうが、本当に大人として暦さんの行動を責める気持ちも見受けられた。

臥煙伊豆湖という女はまぁそこそこ優しいやつではあるのだろう。

それがわかっているから。暦さんは臥煙の言葉を受け止めている。

「そうかもしれない」

だがそれでも彼は誓ったのだ。


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