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リリなのinボクらの太陽サーガ
無間アスタリスク
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の切っ先を向ける。

「さあ立て。立ってオレと戦え」

「い、嫌です。あなたとは戦えません……!」

「戦え」

「嫌です」

「戦え!」

「嫌です!」

「戦えと言っている!」

「嫌だと言っています!」

何度も繰り返される押し問答。耳を塞いでもう聞きたくないと泣き喚くように、イクスは彼の言葉を否定し続ける。しかし、

「お前は王だ。王なら王の責務を果たせ、イクスヴェリア!」

「ッ……!」

何かのブロックワードが引っかかったのか、まるで死んだような目になった彼女は涙を流しながらも腰に刺さった軍刀を構え、友であり仲間だった彼に向ける。

「わ、わかりました……こんな真実を目の当たりにしてしまっては、もう引き返せません。私も王ですから……あなたが闇に堕ちたというなら、責務は果たさなければなりません……!」

「ああ……決別の時だ」

「……これで、私は永遠の悪夢に囚われたんですね」

「ならここで大人しく死ぬか? 死ねば悪夢を見ずに済むぞ」

「いえ、私は逃げる訳にはいかないのです。王として、やるべき事を果たすまでは……!」

「フッ、ビビりちゃんのお前に果たせるかな?」

嘲るような言葉を吐き捨てた直後、彼はイクスへ音速に匹敵する速度で走る。対するイクスも転移魔法で一旦距離を取り、当時は彼女の武器であったマリアージュ・コアシステムをフル稼働させて、周囲に転がる騎士達の死骸をマリアージュ化、死者の軍勢を即席で展開する。直後、あの長距離を詰めてきた彼の先制攻撃を軍刀から展開したシールドで防いだイクスは眼前にいる彼に向けて攻撃を指示し、命令を受諾したマリアージュが一斉に襲い掛かる。その数、100人。

忘れがちだがマリアージュはそれなりに強い上、損傷した際に自爆する機能がある。つまり彼にとっては自爆特攻兵器が周囲から無数に襲い掛かってくる構図になる訳で、いかなる実力者、どんなに強力なヴァンパイアであろうとこの場面を無傷で潜り抜けるのは不可能に思えた。

そもそもイクスと彼の実力差から鑑みるに、イクスは接近戦に持ち込まれると敗北は必至。だからこそこの手を打ったのだが、しかし彼は事前に予想出来ていたのか表情一つ変えず、例の奇妙な剣から途轍もない力を発動させる。

「モナドサイクロン!」

直後、彼は回転斬りで真っ黒な旋風を引き起こす。たったそれだけで百人のマリアージュが吹き飛び、さっきの騎士と同様に粒子状へ分解されていく。自爆どころか攻撃一つさせないで、あの包囲を真正面から打ち破ったのだ。

だがイクスも次の手を既に打っており、新たなマリアージュ50人を用意していた。電撃戦の如くマリアージュに次々突撃指示を下した……が、

「滅・モナドバスター!」

それは
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