暁 〜小説投稿サイト〜
明るい子猫達
第二章

[8]前話
 フェニックスは次第に心を開き動く様になりルビー達に応える様になった、そうして。
「ニャ〜〜〜」
「やっとね」
「うん、普通に動いて暮らせる様になったね」
 二人はルビー達と一緒に動き回るフェニックスを見て笑顔になった。
「心を閉ざしていたけれど」
「その心を開いてくれたわ」
「ルビー達が癒してくれて」
「いつも一緒にいてくれて」
「そうしてくれて」
「そうなったわね」 
 笑顔で話した、そしてだった。
 フェニックスは二人にも懐き家の中でいつも明るく元気に過ごす様になった。そして。
 アシュリーは友人の家にいる薄いグレーの毛の雄の猫を見た、その彼は。
「ニャ〜〜〜」
「ムスタング=バーソロミューっていうの」
 ジャン=マーダーアシュリーの友人の家に猫を紹介したロサンゼルスのボランティアの女性黒の短い髪に黒い目で長身で彫のある顔の彼女が言ってきた。
「この子も捨て猫で最初塞ぎ込んでいたのが」
「ニャン」
「ニャンニャン」
「ミャウン」
「ニャオン」
 トラ毛の四匹の猫達が出て来た、四匹はすぐにそのムスタング=バーソロミューと仲良く遊びだした。
「うちにいる子達デブライアント、ローズ、クラーク、グリーンっていうの」
「その子達と一緒にいて」
「この子達が労わってくれて」 
 ムスタング=バーソロミュー彼をというのだ。
「それでね」
「心を開いてくれたの」
「そうしてくれたの、だからね」 
 それでというのだ。
「こうしてこのお家にもね」
「来られたのね」
「いい子よ」
 アシュリーの友人も笑顔で言った。
「私の膝の上に乗ることが大好きで」
「そうなのね」
「とてもいい子よ、だからね」 
 それでというのだ。
「これからもね」
「一緒によね」
「いたいわ」
「私もよ、家の子達ともね」
 その中には当然フェニックスも含まれている。彼ともというのだ。
「ずっとね」
「一緒にいたいわね」
「ええ、本当にね」
 友人に笑顔で言った、そしてそれぞれの家の猫達のことを満面の笑顔で話した。そうしてだった。
 家に帰るとフェニックスがいた、その彼は。
 ルビーとトム、マリーと共にアシュリーを明るく出迎えた、アシュリーはその彼等に笑顔で挨拶をして家に帰った。それから仕事から帰って来た夫と彼等を交えて暖かくて美味しい夕食を楽しんだ。


明るい子猫達   完


                 2021・6・20
[8]前話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ