第一章
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猫の兄妹愛
イタリアのナポリにあるナポリキャットアライアンズの代表を務めているミーガン=フレーニのところにだった。
母猫と三匹の子猫達が保護されてきた、その子猫達はというと。
「ニャ〜〜〜」
「ウニャ〜〜〜」
「ミャ〜〜〜」
黒の雄のトラ猫が二匹に雌の白猫だった、見れば。
妹猫の傍から離れない、彼女を大事そうに護っている。そして。
黒のトラ毛の母猫も白い雌猫をじっと心配そうに見ている、ここで。
ミーガン、縮れた長い金髪を後ろで束ね黒いはっきりした長い睫毛を持つ目とやや円い顔で小柄な彼女はスタッフ達に言った。
「お母さんとお兄さん達は大丈夫だけれど」
「問題は妹ですね」
「三匹に護られてますしわかりますね」
「この娘が末っ子ですね」
「そうですね」
「ええ、何とか元気だけれど」
それでもと言うのだった。
「この娘の頭は傾いているわね」
「そこが問題ですね」
「気になりますね」
「障害がないといいですね」
「大きくなって悪影響が出ないと」
「だからね」
それでと言うのだった。
「ここは私に任せてくれるかしら」
「所長さんがですか」
「この子達を引き取られますか」
「そうされますか」
「ええ、そしてね」
それでというのだ。
「育てるわ、主人も子供達も協力してくれるから」
「だからですね」
「この子達は三匹共引き取って」
「母猫もですか」
「そしてですか」
「育てるわ、お母さんはミッキーにして」
名前のことは今決めた。
「お兄さん達あプラリネ、ビスタチオにして」
「最後はその白い娘ですね」
「一番心配な娘ですね」
「その娘の名前ですね」
「ココナッツにするわ」
白猫の名前も決めた。
「そうするわ」
「そうですか、それじゃあ」
「今からですね」
「所長さんが引き取られて」
「そのうえで」
「育てていくわ、この娘も」
ビスタチオを見た、そのうえでの言葉だった。
「絶対にね」
「今はかなり心配ですね」
「どう見ても四匹の中で一番身体も弱いし」
「どうなるか」
「本当に心配ですね」
「ええ、けれど絶対に育てるわ」
こう言ってだった。
ミーガンは四匹を引き取ってそうしてだった。
四匹を家族に会わせた、その中でも。
愛犬のビッシービーグル犬の彼と引き合わせた、すると。
「ワン」
「ニャ〜〜〜」
「ナァ〜〜〜」
「ミャ〜〜〜ン」
「ウニャ〜〜〜」
四匹に穏やかに近寄りそれぞれの顔を舐めた、そうしてだった。
四匹とすぐに仲良くなった、すると。
特にココナッツの傍にいてだ、彼女の身体をいつも温めていた。そして母猫と共にだけでなく
プラリネとビスタチオ、彼女の兄猫達と共にだった。
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