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熊を助ける
第二章
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「もうダイレクトの情報を頼りに」
「ここまで、ですか」
「途中何度も介抱もして」
 そうもしてというのだ。
「ここまで来ました、そして獣医さんに見たら脱水症状で栄養失調で」
「ずっと飲んで食べていなくて」
「車に乗せるまで母親がいるかって思って気をつけていましたが」
「母熊はいなかったですか」
「どうも。それで今は」
「ここで、ですね」
「育ててもらっています」
 こうアーウィックに話した。
「そうしてもらっています」
「そうですか」
「はい、そして」
 それにと言うのだった。
「フェイスブックでは」
「ああ、母親がいたんじゃとかですね」
「野生の生きものを勝手に助けていいのかとか」
「書かれていますか」
「はい、そうも」
「そうした意見はどうしてもありますね」
「それで思うのですが」
 ハンコックはアーウィックに曇った顔で言った。
「私がしたことは正しかったか」
「間違っていたか」
「批判もありますので」
「そうですか、ですが多くの人は」
「正しかったと言ってくれます」
 このことも話した。
「よくやったと」
「私もそう思います」
 アーウィックは笑顔で答えた。
「その様に」
「そうですか」
「少なくとも貴方が助けなければ」
 その子熊を見ながら話した、今は元気に果物を食べている。
「彼は今こうしていません、脱水症状で栄養失調でしたね」
「はい」
「もうそれは母親がです」
「いなくなっていましたか」
「熊は子供をとても大事にしますから」
 そうして育てるからだというのだ。
「若し母親がいれば」
「それならですか」
「そんなことにはなっていません、そして貴方が助けないと」
「この子はここにこうしていない」
「命を助けることはそれだけでいいことです」
 こう言うのだった。
「ですから」
「そうですか」
「はい、悪いことではないです」
「それでは」
「胸を張られるべきです」
 ハンコックに笑顔で話した。
「誇らずとも」
「間違ったことはしていない」
「そう思われて下さい」
「そうですか」
「はい、私もそう思っていますので」
「ガウ」
 鳴いた熊も見た、そして。
 フロリダで熊を助けた時のことを思い出した、自分のことも思って間違っていないと結論付けた。そのうえで。
 ハンコックに顔を戻して彼に言った。
「ここを歩いていきますか」
「センターの中を」
「そうして自然について考えどう守っていくべきかお話しますか」
「生きもののこともですね」
「そうしませんか」
「そうですね、それでは」
 ハンコックも頷いた、そして自然の中で自然について考えどう守っていくかを話した。その後で彼はフロリダに戻り。
 熊を返した林を見て自分なりに自然
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