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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
女神創造領域 『崩壊世界』其ノ陸
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「なんで…なんで…?」
「まぁ細かい話は後ってことで。」

いや後にできねーよ。

「まぁ端的に話すと…ムカつく陰陽師に生かされたっていうか…あー思い出すだけでイライラしてきた!やっぱ話すのやめた!!」
「ぼくとおねえちゃん、いのちをはんぶんこしてるんだ。」

2人が生き返ったことについては陰陽師とやらが関わってるらしいが鈴鹿御前はそいつを思い出したくもない様子。
代わりに将が説明をしてくれたが…命をはんぶんこ?
それってどういう事だ…?

「うんめいきょうどうたい。ぼくがしねばおねえちゃんもしぬ。そのぎゃくもしかりって。そうおしえてもらったんだ。」
「まぁそういうコト。奇跡的に生き返ったって思ってくれればいいよ。それじゃ…!」

鈴鹿御前は大通連を抜き、旧神柱に向けて切っ先を向けた。

「助けに来たなんてかっこつけて言い方だけど、これは自分自身の敵討ち。アンタが将とあたしの絆を引き裂いたこと、忘れたなんて言わせないから!」
『忘れた?いや、そもそも覚えてねぇな。こちとら毎日何百っつうマンコの顔見ててね。一々覚えてる暇なんかねぇんだよ。』
「最っ低!もうあったまきた!!」

鈴鹿御前は過去、葛城恋によってマスターとの絆を引き裂かれ、そして自らの手でマスターを葬った。
彼女はその償い、そして復讐のためにここにいるようにも見える。
そして神経を逆撫でする奴の物言い。人をイラつかせる発言なら100点はとれんだろ。うん。

「偶然ね鈴鹿御前。私も今とっても頭にきてるの…!」

指をバキバキ鳴らし、こめかみに青筋を立てているマルタさん。

「アンタが好き勝手やったせいで世界がおかしくなってんの!何が財団よ偉そうに!!反則みたいな力で性欲満たしてるだけじゃない!」
「そうです!私は師匠と共に旅をし、貴方のせいで不幸になった人達の悲しい顔を何度も見てきました!!もう私は…誰かの悲しむ顔は見たくないんです!!」

マルタさんに続き、旅に同行していたブラダマンテもまた旧神柱に言い放つ。

「その通りだ。自分勝手にやりたい放題し、私利私欲の為に他人の幸せを奪って独占する。お前は正真正銘の悪だ!」
「そうだぞ!!悪だぞ!!」

野中さんがそう言い放ち、森永もそうだそうだと言っている。
いやお前他になんか言えねーのかよ。

「悪の栄えた試し無し…その悪を倒す正義の味方は必ずどこにでも、どの時代にでもいる。それが人類史に刻まれた英霊だ。そしてその一人が私だと、暮馬さんは巴にそう仰ってくれました。」
「そういうことだ。この世界はアンタの好きにはさせねぇ!世界の運命は…俺たちが変える!!」

暮馬が剣を抜き、それぞれのマスターが臨戦態勢に入る。
さて、俺も呆気に取られたままじゃいけねーな。

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