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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
女神創造領域 『崩壊世界』其ノ陸
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力で強引にねじ伏せるそのサーヴァントも、俺達は知っている。

「ご安心ください。巴が馳せ参じたからには百人力ですので!」
「そ。何せ俺の巴さんは、かーなーり強いからな!」

そして後ろからは、そのサーヴァントのマスターの声。
聞いたことのある、馴染みのある声。

「さて、というわけで見ろ!この日本、全国各地にサーヴァントが溢れ出している…!!」

現れたのはもう1人の助っ人。
その手にはどこで手に入れたのか分からない分厚いファイル、『財団本部サーヴァント保管記録』と記されたものが握られていた。
しかしそいつはそれを破き、紙切れとなったものを天高くばらまいて高々に叫ぶ。

「そして祝え!!一冊の本では纏めきれないほどにサーヴァントの歴史は豊潤だ!!」
「だからくどいって。」

巴御前、そして狩井 暮馬。
隣町の弓張町を立ち上げた2人。
そしてかつて、俺が依頼を解決した2人だ。

「よっ、探偵さん。劇場版で次回作ライダーが助けに来るみたいに、颯爽と駆けつけてきてやったぜ。」
「実はただパロディしたいが為に来たんじゃねーだろうな…。」

そして彼らの救援に驚いている最中、突然使役獣達を豪快に轢き潰しながら1台の車が俺達の所へとやって来る。

「今度はなに!?」
「あれは…タクシー?」

タクシーにしては豪快な運転だし、荒すぎるテクニックだが確かにその車はタクシーだった。
だって側面に"オルタクシー"って書いてあるし。
そしてタクシーは派手にドリフトしてから急停止するとドアが開き、一組のマスターとサーヴァントが降りてくる。

「オルタクシー、またのご利用を待っているぞ。」
「もういい!二度と頼まないし!」

2人のお客さんを降ろすと、タクシーはエンジンを吹かし、どこかへと走り去っていった。
その時、俺とおっきーは目を疑った。
タクシーから降りてきたサーヴァント、そしてそのサーヴァントと手を繋いで降りてきたマスター。
その2人は、ここにいるはずの無い人物だったからだ。

「ふーっ、キツかった…。ったく、あのタクシー速いのはいいけどもう少し丁寧な運転して欲しいし!将も怖かったでしょ?」
「ううん。ぜんぜんへいき。”すずかおねえちゃん”は?」

4人目の助っ人、もとい4組目のマスターとサーヴァント。
俺とおっきーはその人を知ってはいるが、その2人がここに居るということは不可解で有り得ない。

「なぁ…おっきー。俺今幽霊でも見てんのか?」
「分かんない。」

唐突にやってきた助っ人
それは

「探偵さん何その顔…ってそんな顔するなって方が無理な話だよね。」

鈴鹿御前。そしてマスターの田村 将というショタ。
ありえない。
だって2人は、葛城財団に殺されたからだ。
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