SAO編ーアインクラッド編ー
06.赤と幻惑
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「さて、どうする。もうすぐ援軍も駆けつけるが攻略組三十人を相手にしてみるか?」
キリトは背中の剣を抜く。
「どうする、PoH!!」
沈黙の睨みあいが続く。PoHが指を鳴らすと他の二人は武器をしまう。
「行くぞ」
PoHの一言でラフィン・コフィンが撤退して行く。
「また会えて嬉しいよ、ヨルコさん」
ヨルコさんは少し申し訳なさそうに口を開く。
「全部終わったら、きちんとお詫びにうかがうつもりだったんです。と言いても信じてもらえないでしょうけど」
「キリト、シュウ」
麻痺が解けたシュミットが立ち上がる。
「助けてくれたのは礼をいうが何でわかったんだ。あいつらがここで襲ってくるっていうことが」
「わかったってわけじゃない。あり得ると推測したんだ」
「なぁ、カインズさん、ヨルコさん、あの二つの武器はグリムロックさんに作ってもらったんだよな?」
二人は顔を見合わせ頷く。
「彼は最初気が進まないようでした。もうグリセルダさんを安らかに眠らせたあげたいって」
「でも、僕らが一生懸命頼んだら、やっと武器を作ってくれたんです」
「残念だけどあんたたちの計画に反対したのは、グリセルダさんのためじゃない」
二人は驚く。
「圏内PKなんて派手な事件を演出し、大勢の注目を集めれば誰かが気づいてしまうかもしれないから。俺も気づいたのはほんの三十分前だ」
アイテムストレージ共通化。それがこの世界の結婚のシステムの一つ。つまりグリセルダとグリムロックのアイテムストレージ共通、それが意味するのは、グリセルダが死ねばグリムロックのアイテムストレージにグリセルダのアイテム.........指輪が手にはいる。
「つまり、これがこの事件の真実でこの事件の真相だ」
「つまり、グリムロックがグリセルダを殺したのか!?」
シュミットが驚く。
「直接手は汚してないだろうがな。たぶん、殺人は汚れ仕事専門のレッドに依頼したんだ」
驚きを隠せない、ヨルコさん、カインズ、シュミット。
「そんな、あの人が真犯人なら何で私たちの計画に協力してくれたんですか」
「あんたたちはグリムロックに計画を全部教えたんだろ。ならそれを利用して指輪事件を永久に葬り去ることも可能だ」
「シュミットにヨルコさんにカインズさんの三人が集まるのを利用してまとめて消してしまえばいい」
「そうか、だからここに殺人ギルドが」
シュミットようやく気づいたようだ
「おそらく、グリセルダさんの時のパイプがまだあったんだろう」
「そんな」
ショックでヨルコさんが倒れそうになるのをカインズが支える。
「見つけたわよ」
アスナが霧の中から現れ、その横に
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