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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
『唯一』との会合
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整えている一夏さんがそう言います。
 そういえば……思わず入れちゃったけど若い男女が密室で二人きりって言うのは非常にまずい気がしてきました……

「と、ととと……とりあえず織斑さん、何か飲みますか?」

「へ? ああ、いいよ。ほとぼりが冷めたらすぐに出て行くから……」

「いえ! 招いた客人をもてなしもせず返したとあっては両親の教えに反します! ぜひ!」

「そ、そうなのか? じゃあお願いしようかな」

 自分の気持ちを落ち着けるために半ば強引に進めてしまった……両親の教えというのは本当なのだけどこっちのほうが怒られそうな……

 とりあえず椅子を進めてから荷解きもしていないダンボールの中からコップを二人分取り出して他のダンボールから飲み物を取り出します。
 やっぱり最初に飲んでもらうなら『ヌーディー』かな? あれなら誰でも好きになれる味だと思います。

「どうぞ」

「ああ、ありがとう」

「いいえ」

 座っている一夏さんにコップを渡して反応を待ちます。実は他の国の人に物を勧めるのは初めてだったりするわけで……

「お……」

「お、美味しくなかったですか?」

「いや、逆だよ! これ美味いなあ!」

「そうですか? 良かったぁ」

「うん、不思議な触感がするけど。これフルーツ?」

「はい、これは柑橘系のフルーツを使ったものです。国では『ヌーディー』と言って結構有名なんですよ? 他の果物のも飲んでみますか?」

「いいのか!?」

「はい、むしろ飲んでください」

 かれこれ一時間は『ヌーディー』の話で盛り上がっていたでしょうか。と言ってもほとんど私が故郷の話を交えながら勝手に話していただけのような気がしますけど……
 気がつくとほぼ全てのボトルの蓋を開けて試飲させてしまっていました。

「あ………す、すいません!」

「へ? どうかしたか?」

「こ、こんな無理やりいっぱい……織斑さんに迷惑でしたよね」

「ああ、そんなことか。むしろご馳走になっちゃって悪いって思ってたくらいなんだ」

「そ、そうですか? ならいいんですけど……」

「迷惑なら迷惑って俺はちゃんと言うからさ。気にしなくてもいいよ」

 一夏さんはそう言って笑ってくれた。いい人なのかな……織斑先生とは大分違うタイプみたいですね。

「あ、そういえばさあ」

「はい?」

 思い出したように織斑さんが尋ねてきた。

「カストさんもえっと……代表候補生とかいうのなんだよな?」

「え、ええ。そうですよ。それがなにか?」

「いや、あのオルコットって奴と大分感じが違うというか……エリートって感じじゃないなあって」

「ああ、そう言うことですか。確かにほとん
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