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猫の母子の再会
第一章
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               猫の母子の再会
 アメリカメリーランド州のある保健所のスタッフ達は一匹のトラ猫を保護した、その猫はというと。
「あれっ、ミルクが出るな」
「けれどお腹はすっきりしている」
「じゃあ母猫なのか」
「この猫が保護されたけれど」
「大きな犬に公園で怖がっていて」
「となると」
 スタッフ達はここで考えた。
「公園に子猫達がいるかも」
「母猫が公園で見付かったのなら」
「母猫は子猫の傍にいる」
「行動範囲も狭くなる」
 当然子猫達のことを心配してだ。
「それじゃあ公園を探そう」
「母猫だけじゃない可能性が高い」
「すぐにそうしよう」
「幸い猫を引き取りたい人がいる」
 もうその人はいるというのだ。
「それも何匹でもというし」
「なら子猫達も助けて」
「そして母子で幸せになってもらおう」
 こう話してだった。
 保健所のスタッフ達は母猫、トゥードルズと名付けられたその猫がいた公園を探し回った。するとだった。
 五匹の白と黒やグレー、茶色といった色の五匹の子猫達が発見された、五匹は一塊になって怯えていたが。 
 彼等を保護してだった、スタッフ達は。
 すぐにトゥードルズに合わせた、すると。
「ニャア」
「ウニャア」
「ミャア」
「ニャ〜〜〜」
「ニャ〜〜〜ン」
「ニャオン」
 トゥードルズは子猫達のところに嬉しそうに駆け寄ってだった。
 それぞれの顔を舐めてミルクを与えだした、子猫達もだった。
 トゥードルズに懐きミルクを飲みはじめた、スタッフ達はその様子を見て確信した。
「間違いないな」
「そうだな、母子だ」
「やっぱりトゥードルズには子供がいた」
「そしてその子供達と巡り合った」
「本当によかった」
 誰もが親子の再会に喜んだ、五匹黒と白の二匹の雄はトミーとビリーと名付けられ。グレーの雄はハンク、雌はメアリーと名付けられ茶色の雌はナタリーと名付けられた。そして。
 スタッフの一人である獣医のシュウスケ=ナカムラ黒い髪と目で長身で穏やかな顔をした黄色い肌の彼がだった。
 こげ茶と白の毛の大きな耳の雄の子猫を連れて来た。
「この子も公園にいたけれど」
「じゃあまさか」
「その子もか」
「トゥードルズの子供か」
「じゃあ合わせてみるか」
「そうしてみよう」
 他のスタッフの者達も話してだった。
 そうしてその子猫、早速バーシーと名付けられた彼もだった。
 トゥードルズの前に連れて来られた、すると彼もだった。
「ニャア〜〜〜」
「ウニャア〜〜〜」
 トゥードルズに優しく迎えられ懐いた、そうして他の子猫達と共に母猫からミルクを与えられた。それで充分だった。
 バーシーもトゥードルズの子猫とわかった、そして母子全員がすぐに心ある人の家族に
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