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幻の旋律
第一話 命題の真偽
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をした。
「ところで、賢治さんは何を職業にされているのですか・・」
恵美が興味をもっていた。すると菅原が言った。
「この人ね、数学の教員をしてるんだ・・でもそこらの教員とちょっと違うんだ!」
「へ!・・教員なの・・見えない!」
恵美の連れである美香は、目を輝かせて言った。
「何で数学を専攻したの?私達は数学苦手だから、尊敬しちゃうわ!」
賢治は、ゆっくりとタバコに火をつけて言った。

「この世は数学で支配されている・・
すなわち、数学は、科学の言葉なんだ・・」

三人は関心のまなざしで見ていた。
特に美香は賢治に興味をもったようである。賢治はさらに続けた真剣な顔となり口を開いた。

「人は俺を平気で裏切る・・
だが、金と数式は俺を裏切ることはない・・」

彼は冷静に言った。これは彼の口癖でもあったのだ。
その瞬間、三人の時間は一瞬止まった。しかし約数秒後に
「アハハハハハ・・」
爆発した。
「深谷ちゃん、初対面のそれも女性の前でそれを言うなんて・・相変わらず強烈だね!」
「ハハハハ冗談だよ」
普通の人にはこの冗談が通用する。このとき女性二人は冗談と受けと止めたかは分からないが。
「深谷君、面白すぎる・・・」
女性2人も大喜びだった。
会話も弾み、あっという間に時間が過ぎた・・
「そろそろ、時間だわ・・帰らないと・・」
恵美が言った。

「ねえねえ・・アドレス交換しようよ!賢治君また会ってくれるでしょ」
美香はイキイキしながら言った。
「赤外線受信するね」
賢治はアドレスを交換したのだった。
そして二人を見送り別れた。
「菅原ちゃん今日はありがとね・・」
賢治は感謝していた。
「いやあ、楽しかったよ、たまには4人もいいね・・俺の彼女、可愛いやろ・・
美香さんはケンちゃん気があるかもよ!」
「そうかもな・・でもあの冗談は、いきすぎたかな・・ハハハ」

「その翌日、美香からメールの受信があった・・・
それがな・・・」
クラスの皆は注目していた。ドキドキしていた。
「え!・・・なんて書いてあったのですか!」
「いや・・・ハートマークがたくさん付いてて、それらが動いてるんだよ!ハハハ」
「ハハハ、先生、それデコメールというやつですよ。その子、可愛いいなハハハ」
「それで何て・・・・早く内容を教えて下さいよ・・」
「近いうちに、あなたに会いたい・・ってなハハハハ」
「嘘―!そんなに早く!先生は惚れられたなハハハハ」
クラスは大喜びだった。
「どうもそのようだ、彼女は女優レベルだ!まあ、俺のような男にはふさわしいがな・・」
賢治は勝ち誇った顔をしていた。
「で・・これからが本題なんだよ。今までの話はどうでもいい・・」
「え?それで付き合ってるんでしょ・・そうとしか
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