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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
本領発揮
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戦闘になったときのことなのよ…船を操作しながら戦うのは、かなりの労力が必要なの!」
等々…
私の目の前で皆さんが真剣に話し合っている。
何故、私の目の前でかと言うと…私がお父様に抱っこされているからだ!
つまり、私の目の前に集まったのではなく、お父様の目の前に集まっただけなのですよ!
なのですが、当のお父様は話し合いに参加しょうようともせず、ボケ〜っとアルル様達を眺めるだけ!
働かないのだから打開案ぐらい出せば良いのに…

「皆さん難しいお話をされてますねぇ…」
「そうだねぇ…僕等は邪魔をしない様にしとこうね!」
じゃねっての!
お前も参加しろよ!!
「父さんも少しは話し合いに参加して下さい!!」
ついにお兄様が怒りましたわ!おせぇっての!
「え゛!何で?何を僕に期待してんの?」
期待なんかしてねぇよ…何もしてないのがムカつくだけだよ!
「まぁまぁ…ティミー落ち着いて!旦那に何を言っても無駄なのは、ティミーが一番分かってる事だろ!?」

「……………カンダタには何か解決策があるんですか?」
「…正直あまりおすすめじゃねーが、一つだけ解決策がある…」
あらあら…お兄様の怒りにビビって、適当なデマカセをぶっこくつもりかしら?
「本当に!?それはどんな事なの?」
アルル様が食い付いた!
こんな筋肉ダルマの言う事なんか当てになるわけないと思うなぁ…
「あ、あぁ…此処ポルトガから南西に行くと『サマンオサ』と言う国があるんだが、その国の南の端に俺の知り合いの海賊のアジトがあるんだ…其処へ行って海賊共を味方に引き入れる………ってのはどうだろうか?」
「盗賊の次は、海賊かよ!どんだけ勇者様一行の名を、貶めれば気が済むんだ!?そんなクズはお前だけで十分だ!」
「何にもしねぇ旦那が文句言うなよ!船の扱いにかけちゃスペシャリストなんだぞ!ヤツらに船を任せれば、海上でモンスターに襲われても、俺達は戦闘に集中出来るだろ!」
まったくだ!
文句だけは言いやがって!
「確かに…方法としては良い提案ですが………海賊が私達に協力してくれますかね?」
「それは分からねぇ…直接交渉してみねーと………ただ、ヤツらは俺と違って義賊なんだ!弱者から金を巻き上げたりはしねぇ…何時も狙うのは悪党だけだ!」

「………他に…方法はないですし…取り敢えず海賊のアジトを目指しましょう!」
ふむふむ…いきなり海賊のアジトか…
確か彼処には『レッドオーブ』があったわよねぇ…
チャンスを作って、皆を誘導しないと…
二度手間はゴメンよ!
「ねぇリュカ…お願いがあるのぉ…」
お母様が急に私に近付くと、無理矢理私を押しのけてお父様に甘えだした。
ちょっと何!?
いきなり発情しちゃったワケ?
「海賊のアジトまでだけで良いから……………歌わないで
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