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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十七話 フェイト・テスタロッサ
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見つめる中、少年はジュエルシードを両手で包み込むように持ち、魔力をそこに集中させた。

青い光が溢れ出て一瞬激しく輝き、ゆっくりと光量を落として行った。

「封印しやがったよ……ジュエルシードを知っていて封印もできる。あいつ、もしかしたら時空管理局かも」

女性が忌々しそうに少年を見ている。

「厄介だけど……やるしかないから」

少女の言葉を聞いて、女性はヤレヤレと肩を竦めた。

「まあ、いいけどね。いつも通りアタシが仕掛けるから、その後を頼むよ」

「うん。お願いね、アルフ」



アスカはジュエルシードの封印を無事に終わらせた。

「ったく……めんどくせぇ石だな。こいつのせいでこっちはタイムトラベラーっだってのに」

ずぶ濡れのアスカはそうボヤいてしまう。

『しかし、封印できて良かったです。あのまま暴走されたら、もっと厄介な事になっていたでしょうから』

ラピッドガーディアンの言う通り、動物が触れただけでも発動する可能性はあるし、もし人間が原因で発動したらどんな被害が出るか分かったものではない。

「そりゃそうだけどさ……今は自分を心配したいよ。寝床もない、食うものも金も無い。強制ホームレスだっつーの、こっちは!『ところで気づいているよな?』」

途中から念話に切り替えるアスカ。

『はい。大きな魔力反応が二つ。推定AAAとA+。上手く偽装していますが、私のセンサーが感知しています』

ラピッドガーディアンの言葉を聞いて、アスカは確信する。

アスカは湖から上がってくる時に気配を感じていた。誰かがこちらを観察している事に気づいていたのだ。

『狙いは……ジュエルシード、だろうなぁ』

『恐らくは』

アスカはゆくっりと森に近づきながら、辺りに気を配る。

間違いない。はっきりと視線を感じる。それも、あまり良くない視線だ。

『まったく、次から次へと……』

休む間もない展開に、アスカは再びボヤく。

『言ってる場合では……上!』

ラピッドガーディアンの警告と同時にアスカはその場にしゃがんだ。

次の瞬間、頭上をブンッと何かが通り過ぎた。

「よけられた!?」

驚愕する声が聞こえる。

『前!』

ラピの声よりも前に、アスカは地面を蹴って後退する。

ほぼ同時に何かがアスカをかすめた。一瞬でも躊躇していたら攻撃を喰らっていただろう。

「え!?」

二人目の襲撃者も避けられるとは思わなかったのか、驚きの声を上げた。

バックステップで攻撃を躱したアスカは態勢を整え、その襲撃者を見て……固まった。

(……そうだよ、いるんだよ。分かってたんだよ……でも、実際に目にすると頭が真っ白になるな……)

アスカが
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