暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga26二人の王〜Rusylion & Alice〜
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ほどの魔力の圧縮度だ。

――セラティナ、体を貸して! 私が、戦友だった私が話してみる!――

『あ、う、うん! 任せる! どうすればいい!?』

――ただ、私の声に身をゆだねて! 拒絶しないでくれるといい!――

シャルもシャルロッテさんに体を貸して、その強さを体現させていたことも知ってる。どうやら前世の方に強さが引っ張られるみたいだし、きっと私よりアリスの方がうまく切り抜けてくれると思う。

(アリスのことは夢の中で何度も見て、今ではもう1人の私だって思ってる。だから拒絶なんて・・・しない!)

フッと意識が遠のくのを感じて、気が付けば・・・

「ルシル様! 少しだけで構いません! 時間をください!」

「っ!? まさか、アリスか・・・!? お前も、シャルのように表に出られるのか!」

私の口から、私の意思じゃない言葉が出てた。視界も体も私の意思に関係なく好き勝手動くし、それをカメラのレンズ越しで覗いてる感じ。だけど不安は一切感じない。逆に安心してアリスにこの体を預けられてる。アリスの、ルシルを救いたいっていう気持ちが強いからかな。

「はい! セラティナに頼んで、体を貸してもらっています! それであの! どうかこれ以上の犯罪行為をやめてください! セラティナとその友人たちが、あなたに罪を重ねさせないよう頑張っています!」

「もう遅いさ。私の存在自体がもはや罪だ。今更罪状が増えたところでどうということはない。どの道この世界とはあと数時間で永遠にさようならだ。だから、関係はない」

「投げ遣りですね。私の知るルシル様は、王として誇りのあるお方でしたが・・・今はとても格好悪いです」

――多殻結界(マルチプル・シェル)多層封印(マルチレイヤー)――

「アイリ!」「マイスター!」

アリスが魔術を発動した。ルシルとアイリの周囲にキューブ状の結界が何十個と現れては消えるを繰り返し始めた。ルシルとアイリは慌てて回避するけど、避けた先でも関係ない場所でも結界が発生して、どんどん追い込まれてく。

(おかしい。どうしてルシルとアイリはユニゾンしないんだろ?)

2人がユニゾンすればさらに強化できるのに、今は協力してアリスの攻撃をしのいでる。ユニゾンしない理由は何? しないのか、もしくは出来ないのか。その辺りも突っつけば、割と簡単に止めることが出来そう。

「アリス! これ以上抵抗すれば、私も本気で潰しに行くぞ!」

「八神はやて達やフォルセティを苦しめると知りながら、なおもその格好悪さをどうともしないのであれば! あなたに任されたアンスールの13人目! 結界王アリス・ロードスターが、あなたを止めます!」

「ならば、神器王ルシリオン・セインテスト・アースガルドとして、お前を撃破す
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