暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/WizarDragonknight
救星主
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
な大枠に沿った名前など必要ない!」

 エンジェルはその青い目で強く語った。

「我が名は、救星主のブラジラ。この世界を護る天使だ」
「護る……天使?」

 エンジェル。真名救星主のブラジラ。
彼は、その背中に四枚の翼を広げた。散りゆく白い羽根の中、ブラジラは続ける。

「このムー大陸。調べれば、中々どうして、私の目的に沿ったものではないか」
「目的だあ?」

 ブラジラの発言に、ビーストが噛みつく。

「仲間を平気で手をかける奴の目的なんざ、どうせ碌なもんじゃねえ。どうせ世界征服だろ!」
「いやコウスケ、お前それは少し安直すぎないか?」
「征服? 貴様はこの世界にそれだけの価値があると思っているのか?」

 ブラジラは鼻を鳴らす。

「この地球も、護星界がある地球も、どちらも腐りきっている。ならば、私の目的は変わらない。このムー大陸に眠る膨大なエネルギーを、地球の核に打ち込み、この星を消滅させる」
「地球を……消滅させる……!?」

 リゲルが驚きの表情で聞き返す。
 すると、ブラジラは得意げに続けた。

「その後、私の持つ護星天使の力で星を復活させ、穢れなき星を創造する。それが私の、地球救星計画」
「それ……ただの、アンタの身勝手な破壊計画じゃないか……!」

 ハルトはソードガンを向けながら言った。
 だが、ブラジラは続ける。

「貴様たちのような下等な存在に理解などいらぬ。私はこのムーを、星の核に打ち込む。それだけだ」
「そんなこと、させねえよ!」

 そう言って飛び出したのは、ビースト。ダイスサーベルを携えて、ブラジラへ斬りつけた。
 だが、ブラジラは平静に手を翳す。
 発生した雷撃が、ビースト、およびその背後からブラジラを狙うリゲルに炸裂。
 二人の体から火花が散り、大きなダメージを与えた。

「コウスケ! リゲル!」

 変身解除したコウスケとリゲル。まだ戦えるようだが、二人ともボロボロの姿になっていた。

「終わりだ。愚かなマスターども!」

 そして、ブラジラの剣は、次にハルトへ向けられる。

「っ!」

 ハルトは急いでドライバーオンの指輪を使う。だが、ベルトから帰ってくる音声は『エラー』のみ。

「……っ! ダメだ、まだ変身できない! うわっ!」

 それで生じた隙を、ブラジラが逃すはずもない。彼の容赦ない連撃に、ハルトはソードガンでの防戦一方となる。

「クソッ!」
『キャモナシューティングシェイクハンド ビッグ プリーズ』

 ガンモードにして即、ハルトは手のパーツを開く。
 巨大化した弾丸を無数に発射。だが、ブラジラはそれらを難なく切り裂いた。

「どうした? そんなものか?」

 ブラジラは余裕の表情
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ