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ことを振り返って見ているのがわかつた。
絢は、お参りの後、古いお守りを返して、新しいのを買っていた。
「お礼して、これからも仲良しでいられますようにってお願いしたんだー。モト君がくれた なかよしお守り この青と紅の蝶々を合わせると、お願いが叶ったんだよ」と、うれしそうに言って、腕を組んできた。
絢は本をみたいと言って、美術の専門書を買った後、僕は、お好み焼きを食べに行こうと、三条の裏通りにあるお店に入った。古くからの店で、高校の時にも、たまに来たことがあった。2階の大きな座敷に案内されたが、時間的なこともあってか、客は他には誰も居なかった。柱とか畳が煙のせいか全体にくすんでいる。
豚玉といか玉を頼んで、分けて食べた。絢はもちろん、こんな風に自分で焼いて食べるのは、初めてだったので、「まだぁ まだなの」とか、裏返した時も「すごーい」と言って、はしゃいでいた。もう片っぽを、やりたいという言うので、やらせてみたが、半くずれで・・。
「ねぇ さっきのTシャツ 着ようよ」
と、絢は部屋の隅に行って「モト君は あっち見ててネ」と言いながら、着替え始めた。僕も、その場でエリックの絵柄に着替えた。絢がサロペットをはずして、「どう?」と言って、僕の前に立ったが、可愛いんだけど、どうも、膨らんだ胸に眼がいってしまう。
店を出るんで、階段の方に向かった時
「なぁー キスして」と、せがんできた。・・・
「うふっ ソースのにおいがする」と、絢がくすっと笑った。
あたりまえだろう 今、食べたとこやんか
大橋のたもとでコーヒーを買って、鴨川の土手に下りて行った。中には、女子高生らしきグループもいるが、多くのペァがお互い少し間隔を開けて、座っている。すきまを見つけて、僕らも座ったが、みんな何を話しているんだろう。
でも、この辺りに居る誰よりも 絢のほうが可愛いと僕は勝手に感じていた。結局、つないだ手が汗ばんできてたが、陽が落ちるまで、そこに居た。
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