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実家に帰ってきて、数日後、絢から一緒に京都に行ってと連絡があった。お兄さんのお店とお守りの神社に行きたいと言ってきた。
電車の一番後ろという待ち合わせ。でも、何とか会えた。なんか、目立つ女の子が居るなと思ったら、絢だった。白いサロペットの短パンに、キャラメルのニットベスト、短いツバのストローハット 編み上げのサンダルという服装で、左側の耳を出して、イアリングを付けていた。
もちろん、蝶のネックレスも付けてくれていた。割と目立つ服装なだけに、ちょっと戸惑っていたら。
「うふっ こんなの、もう今年までしか着れないかなって思ったんだもの。可愛い?」
「うーん 二度見してしまうよ」
お店は八坂神社のところを上がって、しばらく歩いて、左に入ったところにあった。表には、ピンクとブルーのネオンの看板、ビヤダルに乗っているモンローのスカートが巻き上がっている人形、コークのブリキのプレートとかが置かれ、ガラス越しの店内も片側はカラフルに様々なものが所せましとあって、もう一方は整然と調理器具なんかが並べられている。
店内には、ジーンのツナギの作業服にバドワイザーのエプロン姿、多分お兄さんだろう。もう一人、同じくジーンの短パンにエプロンの女の子が接客していた。3人組の男子高校生だろうか、相手が女の子のせいか、ふざけなから、ステッカーを選んでいる。
「店長さん」と絢が入って行くと、その子たちの眼も一斉に振り返って、絢に注がれていた。
僕は、店内が狭いので、表で待っていたのだが
「初めまして 兄の紳です。よろしく」と言って、手を差し出してきた。僕も、あわてて差し出したのだが、その手は厚みがあって、少し、圧倒された。
「水島基です そのぅ・・ 絢さんとは・・」言葉が続かなかった。
「聞かされているよ 妹から こいつが前を向くようになってきたのは、君の存在が大きかったと、僕は思っている。とにかく、ありがとう。 肩まわりがいいねぇ 水泳やっているんだって?」
「はぁ まだまだ勝てないんですが もう少し練習して・・」
「そうか ああいうのは、限界を超えなければな 僕なら駄目だ」振り返って
「絢 お昼、まだだろう? そこで、スパゲッティでも食べに行くか」
お兄さんは、絢の小さい頃の話、本町家の古い慣習、考え方とかを話してくれた。帰り際になって、絢が何かお揃いの物を持ちたいと言い出して、店に戻って、ディズニーのアリエルとエリックそれぞれのTシャツを選んだ。お兄さんは「お金はいいよ 君達にプレゼント」と言ってくれたので、僕は、それでは悪いなと、バッファローの皮で出来たキーホルダーをお揃いで買ったのだ。
お目当ての神社は、新京極の中程にある。三条大橋を渡って、向かったんだけど、途中、何人かが、絢の
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