暁 〜小説投稿サイト〜
それから 本町絢と水島基は  結末
2-?

[8]前話 [2]次話
 僕達4人は駅を出て、5分程歩くと海岸が見えてきた。美波の家は、もう少し離れた漁港の側にあるという。数年前まで、民宿もやっていたが、客が少なくなってやめてしまったそうだ。今は、一部の常連さんだけを相手にしているみたい。

 家に着いて、直ぐに泳ぎにいこうってなって、漁港沿いを10分ほど歩いて砂浜に出た。海水浴場としては、有名ではないので、浜はすいていた。
美波と葵の水着姿はプールで見慣れていたが、ふたりとも花柄のビキニなもんで眩しい。
 慎二はふたりに向かって、手をたたきながら

「おぉー いいねえ 俺達、男子校だったし、こういうのあこがれていたんだ」

「このバカー 早くボールふくらましなよ」と美波は、たたまれたビニールを投げつけてきた。

 海の中で大きめのボールを投げたり、追いかけっこしたりしたけど、結局、海って泳ぐしかないんだなって感じた。美波と葵は、ボールの空気を少し抜いて、ふたりで重なりながら、海の中ではしゃいでいたが、僕達は重なりあうのはちょっとね、仕方なしに波うち際に座っていた。

「葵ってかわいいな 胸も割とあるし、ああいうの好きなんだ」と慎二がポツと言った。

「お前、茜ちやんが好きなんじゃぁないのか」

「ちがうよ 俺が好きなのは・・・絢ちゃん だよ」

「バーカ からかうなヨー」

「じょーだんだよ お前のことも好きだから心配するな 俺、吉川すずりも好きだしなぁ 誰でもいいんだな」

「お前は外観からいくからなぁ」
 
 女の子たちは、海からあがってきたが、美波が

「慎二、一緒に入ろうよ」と声かけていた

「でもな、美波と重なるわけいかないじゃん」

「変なことしなければ別にいいよー 私が上だよ」

 と、慎二はいそいそと海に向かった。結局、海の中では上も下もなく、ふたりでじゃれあっているように見えたていた。僕は、葵と並んで、座っていたんだけど、どうしても胸に眼がいってしまう。そして、絢に比べてとか考えてしまっていた。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ