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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
女神創造領域 『崩壊世界』其ノ伍
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「走れおっきー!!周りのヤツらは無視しろ!」

舞、葵、大和。
3人の「俺に構わず先に行け!」というシチュエーションを乗り越え、俺とおっきーの2人は親玉がいるらしい場所へと駆けていた。
端末の魔力探知機をチラ見すると確かに、この先には莫大な魔力反応があると示されてる。
なら、この先に奴がいる。

「うまくやってくれてるみたいだな…!」

結界は、ない。
きっとあいつらがあの旧神柱を倒し続けているおかげだ。
後は俺達が親玉を叩けば、全てが終わる。

「まーちゃん!あれ!!」

しばらく走り続け、おっきーが止まって前方を指さす。
わざわざ言わないでも充分に見えている。
俺たちの前にそそり立つ、1本の柱が。

「ああ、あれで間違いねぇ!あいつが全ての旧神柱に魔力を供給し続けてる”親玉”だ!!」

ドブみてーな色した旧神柱。
俺達の気配を察知すると顔は目を開け、さらに柱は蛇のように鎌首をもたげた。

『よくもまぁここまで来やがったな。キチガイのウンコ野郎共。』

てっぺんの部分が4つに裂け、そこから粘つく液体のようなものを滴らせながら中から奴が出てくる。
出てくるとはいっても下半身は完全に固定されており、さながら花に葛城恋の上半身がくっついたみたいなものだ。

「あいっかわらず気持ちわりーのな。」
『気持ちが悪い?いいや逆だね。これこそが俺様の王としての神聖なる姿。クソガイジと同じように俺様も接続し、こうして史上最強のフォーリナーとなったわけだ。』

やめろよ。お前がなったところでフォーリナーの格が下がるから。

「全国各地でマンコとガイジ共が抵抗はしているが、それも時間の問題。何せ俺様にはこいつがあるからなぁ!!」

と、自慢げに高々と掲げたのはあの時の聖杯。
やはり、あいつは落とした聖杯を回収していたんだ。

『俺様は王になる…淫虐王ソロモン=レンに!!王になって…ここを俺様の王国にする!!そしてここは…イブンタイにするんだよ!!』

俺達に聖杯を見せつけた後、それは浮遊しずぶずぶとやつの胸に沈んでいく。
あと、なんかめちゃくちゃな事を言っているがこいつ、”異聞帯”の意味が分かっているのか?
いや、色々と聞きたいこともあるが…。

「もういい、お喋りはそこまでだぜ。腐れ外道のピザ野郎。」

生憎今は好奇心よりも殺意の方が勝ってる。
ホルスターから二丁の拳銃抜き、かまえた。

「まーちゃん…!」
「他の奴らが頑張ってっからな。ソッコーで終わらせるぞ…!」
「おっけー!」

そういうとおっきーは、俺目掛けて何かを投げる。
それはここに来る途中どこかで拾ってきたであろう聖晶片。
なるほどそうか…そういうことだな!

「お前からなりにいくなんてな!そんなの
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