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Fate/WizarDragonknight
二対一
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んだが!」

 ビーストはサーベルでエンジェルを指しながら吐き捨てる。
 ウィザードは静かに、

「二対一だ。出し抜けられれば一人はリゲルを助けに行ける」
「そううまくいくかな?」

 エンジェルはせせら笑う。
 だが、ウィザードは動じずに続ける。

「卑怯とか言うなよ。お前は英霊なんだからな。……はっ!」

 ウィザードはソードガンでエンジェルに斬りつける。だが、背中に四枚の翼を生やしたエンジェルの機動力は風のウィザードの比ではなく、上空へ飛び上がり、急降下とともにウィザードへ斬り返す。

「っ!」

 ソードガンで防ぎきれず、思わず後ずさりするウィザード。その背中を蹴り、ビーストが上から攻める。

「オラオラァ!」
「無駄な攻撃を……何?」

 彼が気付くはずもない。すでにエンジェルの背後は、土の壁により退路が塞がれていたのだ。
 ビーストの攻撃に隠れ、風より土となったウィザードの防御魔法。それが、彼の逃げ口を防いだのだ。

『バインド プリーズ』

 さらに、翼を使い逃げようとするならばと、その翼を土の鎖で捕らえる。

「逃がさない! コウスケ!」
「ッシャア!」

 ウィザードの合図に頷いたコウスケは、エンジェルよりも高くに飛翔。

『バッファ ゴー』

 右肩をハヤブサからバッファローに。自由落下と相まって、勢いをつけたビーストは、そのままエンジェルへタックル。

「む!?」

 だが、むざむざやられるエンジェルではない。即興でその場にビービ兵を作り出し、ビーストからの盾とした。
 爆発し、地面に落ちるエンジェル。受け身とともに立ち上がったエンジェルは、鼻を鳴らした。

「ふむ。なかなかやるな」
「へっ。どうよ? 分かったらさっさとそこを退きやがれ」
「女の子一人に、あんな狂暴な奴の相手なんてさせられないしね」
「ふん……いいだろう。()は退こう」

 エンジェルは、そのままラ・ムーが佇むところへ下がった。

「お、おお? やけに素直だな」
「……」

 ウィザードはエンジェルから目を離さないまま、リゲルのもとに駆け付ける。
 だが。

()は、な」

 刹那。ウィザードたちの足元に、赤い蠢きが生じる。
 ウィザードとビーストは思わず立ち退き。
 そしてそこには、四体の人影が現れた。

「な、なんだ……!?」

 うち一人が、手にした長槍で攻撃してくる。
 ウィザードとビーストはそれぞれ攻撃を防御し、距離を置く。

「お前たちは……!?」
「エンジェル……!?」

 その槍使いの顔は、明らかにエンジェルと同一だった。
 まさに彗星のように、流れる槍術は、そのままウィザードとビーストを圧倒、地面を
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