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Fate/WizarDragonknight
芸術は爆発だ
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、次はお前だ。記念すべきムー大陸、三十人目だ。芸術的な表情で爆発してくれ。うん!」

 投げられた粘土。今度は、先ほどのような固形物ではなく、小さな丸い粒の雨だった。

「っ! 勇者、連続パンチ!」

 友奈はそれに対し、パンチを放つ。拳が粘土を突き飛ばすたびに爆発が起こり、友奈に少なからずのダメージを与えてくる。

「このおおおおおおおおおおお!」

 爆発の第一陣を潜り抜け、友奈は男へ接近。

「へっ! いいねえ。うん!」

 だが、この金髪の爆弾魔は、さらに粘土を投げる。そして、手元でまるで忍者のような印を組み、唱えた。

「喝っ!」
「!」

 引きおこる爆発。それは、友奈を大きく吹き飛ばし、地面を転がさせる。

「接近戦タイプか。オイラの恰好のカモだな。うん」

 さらに、男に大きな煙が巻き起こった。

「今度は何!?」

 友奈が顔を手で覆い、煙が晴れるのを待つ。
 すると、そこには巨大な鳥がいた。

「うんうん。少しは楽しめそうだな。……うん」

 羽ばたく鳥の背中に乗り、浮かび上がる男。それを見上げながら、友奈は思った。

「あの大きなのも爆発するの!?」
「そうだが、いきなり大味ってのも芸がない。まずはコイツだ! うん」

 そういって、彼が鳥より友奈のもとへ飛来させたのは、小鳥たち。男が乗る鳥に比べて小さいが、その分機動性に優れ、すぐに友奈へ接近してきた。

「勇者、かかと落とし!」

 友奈はそれらを次々に蹴り落としていく。だが、爆発物という都合上、一つでも体に張りつけさせるわけにはいかない。

「ダメだ、このままじゃ……!」

 友奈は飛び退き、男から距離を置く。
 だが。

「……え?」

 いつの間に。あるいは、予めか。
 友奈の肩に、粘土の蜘蛛がいた。

「っ!」

 目を大きく見開くも、それはもう止まらない。

「うわっ!」

 慌てて友奈はそれを引き剥がそうとする。だが、八本の足には粘着性があるのか、友奈の手を無視して体の上を蠢く。

「や、やめて! 来ないで!」

 やがて顔に張り付いた蜘蛛を、友奈は必死で引き剥がそうとする。だが、蜘蛛は友奈の顔に根付いたかのように離れない。
 そして、蜘蛛は男が放った粘土たちと同じように爆発する。友奈の顔が恐怖に染まった、その時。

 破裂するような銃声が、友奈の顔から蜘蛛を取り去った。

「……え?」
「うん?」

 男も、その状況には目を大きく見開いて驚いている。

「誰だっ!? うん!」

 男は周囲を警戒した。様々な障害物が多いムーの遺跡の中、やがて彼はそれを見つけた。

「そこか!」

 彼はそう叫び、粘土を投げる。煙の発
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