翼さんバースデー計画(風鳴翼バースデー2021)
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って落ちてこない……だとぉ!?」
「お、惜しいなんてものじゃないわね……」
「ギリギリの所でフラグ回収しちまったな……ドンマイ」
「とりあえず、店員さん呼んでくるね?」
店員に頼んで取ってもらったものの、取れたのは犬の方だ。
猫の方がまだ残っている。
「3人とも失敗かぁ。ここはあたしの出番みたいだね」
「「奏(さん)ッ!!」
「大丈夫なんですか?今のところ、2敗1引き分けですけど」
「3人とも甘いね……。このゲームには必勝法がある」
奏の挑戦。果たして、その結果は……
ガコンッ
「と……」
「「「取れたあああああッ!!」」」
なんと大成功。手馴れた手つきであっという間に、目的の景品を手に入れる奏であった。
「言ったろ?このゲームには必勝法があるのさ」
「随分と手馴れてたけど……」
「ゲーセンはあたしのテリトリーなのさ」
「入り浸ってたんですね」
「そゆこと♪」
「凄いです奏さんッ!」
「へへっ、もっと褒めろ〜」
「もう、すぐ調子に乗るんだから」
手に入れたぬいぐるみを抱きながら、他にもいくつかのゲームを楽しんだ4人。
そこへ、翔のスマホに着信が入る。
「もしもし緒川さん?……了解、そろそろ向かいます」
スマホを仕舞うと、翔は3人に声をかける。
「そろそろいい時間だし、戻ろうか」
既に翔達の立てた計画は、最終フェーズに入っていた。
ff
「たっだいま〜」
奏は真っ先に玄関をくぐると、そのまま明かりをつけずにリビングへと向かっていく。
「翼さん、お腹すいてませんか?」
「立花、お腹を空かせているのは、あなたの方でしょう?」
「あ、バレてました〜?」
「もう……バレバレよ」
続いて、響と談笑しながら廊下を歩いていく翼。
最後に玄関をくぐった翔は、ニヤッと笑いながらドアを閉める。
「あれ……奏?どうしたの、電気も付けないで……」
明かりのついていないリビングに、翼が首を傾げたその時。
パンパンッ!パンッ!
急に部屋が明るくなり、軽い破裂音が連発する。
「へっ!?」
驚く翼。そこに待っていたのは……
「翼さんっ!」
「つ〜ばさっ!」
「翼ッ!」
「翼ちゃんっ!」
「つ、翼先輩……」
「翼さん」
「姉さんっ!」
『誕生日おめでとう!!』
浮かれた装いでクラッカーを構えた、二課の仲間達であった。
「え?ええ?……あっ……今日って、私の?」
「最近仕事に根を詰めすぎて、誕生日なの忘れてたでしょ?」
「だからあたしらで、サプライズを用意してたってわけさ」
「って事は、今日一日連れ回したのって……」
「時間稼ぎッスよ。先輩が戻って来るまでに、ここをパー
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