ムーの誇り
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受け流し、ブライソードを叩き込む。しかし、盾として出された鏡を破壊できず、退避以外の選択肢を取れなかった。
「煉獄」
未来が放ったそれは、円形に包む丸い装置だった。そこより光が放たれ、それはさらに鏡の反射により光線の無限の機動を可能にした。
だが、ブライはジャンプしてそれを全て回避。同時に、ブライナックルで鏡を破壊し、光線を無に帰した。
さらにそこから、一転攻勢。
ブライは、鏡を両断し、その持ち主である未来を殴り飛ばす。
さらに、ブライソードを振るい、発生した衝撃波で姫和と美森を薙ぎ払った。
「終わりか?」
ブライは三人に問いかける。
その時。ブライの腹に激痛が走った。
「がはっ!」
口からこみ上げてくる体の組成体。
「な……に……?」
ブライは、体を見下ろす。腹を貫く刃が、そこにあった。
「ばかな……?」
「ムーの誇り、だったか?」
その声は、背後から聞こえてきた。それは、静かに自分の肩に顎を乗せた。
「キサマ……エンジェル……!」
「残念だったなあ」
背後よりエンジェルの串刺し。エンジェルはそのまま、ブライの体をつるし上げる。
「があっ……!」
胸を貫く痛みに、ブライは悲鳴を上げる。
だが、それで止まるエンジェルではなかった。彼はそのまま、ブライを神殿の端___虚空が広がっているところへと連れてくる。
「ムー大陸最後の男よ。ムー大陸の地で、永遠の眠りにつくがいい」
エンジェルはそのまま、ブライを放り捨てる。
神殿の景色が回る。そのままエンジェル、そして三人の少女たちはどんどん遠くなっていった。
「バリ面白かったぜ」
ブライの姿が奈落へ沈んだ後、バングレイはそう言った。
「たまには他人の狩りを見るのも悪くねえな。なあ? エンジェル」
「そうだな」
エンジェルが頷いた。
「楽しんでいただけたようで何よりだ」
「バリバリ」
バングレイは「よし」と頷き、三人の少女へ告げた。
「お前ら。少し遊んで来い。面白い参加者を連れてきてくれよ。俺もそろそろ遊びたくなった」
「面白い参加者?」
日本刀の少女が聞き返す。
バングレイは頷き。
「強い奴、面白い奴、いたぶりがいがありそうな奴、いい声で鳴く奴。そういう参加者だ」
「友奈ちゃんも連れてきていいの?」
隣の、色白の少女が尋ねた。
バングレイは顎を掻き、
「どいつだよ、友奈って。ま、バリ面白ければ誰でもいい」
「私はいかない」
「ああ?」
自らに反抗する、ベルセルクにすがる少女。
彼女は動かないベルセルクの顎を撫でながら、バングレイへ視線を投げた。
「私は響と一
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