ムーの誇り
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され、ブライナックルは打ち落とされていった。
「もらった!」
爆炎より現れた姫和。鋭い日本刀が、ブライの体を貫こうとする。
だが、ブライの剣はそれを受け止める。斜めに向けた剣のすぐ頭上を、小烏丸が通過する。
「やるな」
姫和はそう述べた。
ブライはそれに答えることなく、ひたすらに剣技を放つ。ムーの地で仕込まれた剣技は、彼女の鹿島新當流に大きく食い下がっていった。
隙をつき、拳でアッパーをしかける。防御態勢を取った姫和は、それで隙が大きくできた。
足を回転させ、蹴り上げる。さらに、奥の敵たちごと、衝撃波のブライバーストで片付けようとした。
「させない!」
だがその前に、未来が鏡を投げる。鏡は、退避した姫和とブライバーストの合間に割り込んだ。すると、鏡より放たれた光がブライバーストを地面ごと吹き飛ばして消失させた。
さらに、その鏡は次にブライへ向けられる。鏡に自らの姿が映ったと思った刹那、鏡は紫に染まった。
「!」
ブライは危険を察知して飛び退く。鏡より発射された紫の光線が、ブライがいた場所を焼き尽くした。
更に、姫和が追撃してくる。
ブライは小烏丸を受け流し、彼女の体に蹴りを入れた。
「護国のために!」
そう叫ぶ美森は、姫和を受け止め、そのまま銃声を響かせる。
ブライはしゃがんでそれを避け、再びブライバーストを放った。また、未来がそれを防ごうと鏡を使う。
だが。
「無駄だ」
ブライは、そちらにブライナックルを撃つ。無数の紫の拳は、鏡を破壊し、さらに浮かんでいる未来にも命中。
「一つの太刀!」
ビリビリと雷のような音がブライの耳に届いた。見れば、姫和が雷光の速度で、ブライへ突き技を放ってきていた。
反応速度を上回る動きに、ブライは成す術なく腹を切られる。
「護国弾 穿通!」
「!」
追撃。美森の両手の長銃より放たれた弾丸に気付いたときにはもう遅い。ブライの体に刻まれた弾丸に、顔を大きく歪めた。
「今なら倒せる! 我、敵を殲滅ス!」
美森はそう宣言し、さらに二丁の銃で乱れ撃つ。両手に握った長い銃で、ブライを狙撃する。
「甘い!」
再び剣での戦いを挑む姫和を蹴り飛ばしてジャンプ。姫和の前、ブライがいた箇所を美森の銃弾が通過する。
さらにムーの遺跡の天井を足場に、美森へ一気に肉薄した。
「しまった……!」
焦った表情を浮かべる美森だったが、すでにブライは攻撃に入っていた。
だが、剣を振り下ろす直前、紫の光がブライソードを押し流す。
「っ!」
未来の鏡からの一撃。さらに、彼女は手に持った扇子のようなもので突撃してくる。
「次はキサマか」
扇子を
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