暁 〜小説投稿サイト〜
SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第三章 成長
第21話 シリカの理由
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
シュウさんに朝の起こすのと同じで感謝の気持ちもあり、一人で買い物に行くと言って宿を空けた時に起こった。
 あたしが料理をする為の足りない材料をNPCの店に買いに行っている時に、シュウさんが暇だからと、ご飯には()らない材料で暇つぶしにパンを作ろうとしたらしい。

 その際に、[生地(きじ)()る]というボタンを押す時に、次々と『これとこれは、何が出来るんだ?』と興味半分で材料のアイテムを選んで入れて焼いたら…白くて丸い物体が出来た。
 でも物体は硬くて食べられないので、仕方なく()して軟らかくしようとして蒸して、試しに食べたら…『あれ? この味って…』と思った。
 そしてもう一度物体を作り、今度は(くだ)いてから蒸したら見た目は悪いけど、味も食感も<お米>だった……と、シュウさんが帰ってきたあたしに言ってきた。

 …その時は帰った後、シュウさんに『これ、ちょっと食べてみて!」って急に言われて、あたしは見た目に戸惑(とまど)いながらも食べたら、確かにお米の味がした。
 あの時は始まってまだ一ヶ月とちょっとだったけど、とても懐かしい気持ちになったな〜

 でも今ではスキルの熟練度が上がった為か、砕くのも上手になって見た目もマシになってきていて、このまま行くと本当にお米っぽくなるのも時間の問題だと思う。

 そんな少し前の事を考えながら、あたしとシュウさんはパンを焼いた後、シュウさんが焼いたお肉とあたしの作ったサラダと一緒に焼きあがったパンを置いた。
(うわ〜、美味しそう!)
 料理スキルが600を()えたあたしとシュウさんが作る料理は、こんな簡単な料理にでも自分で作っておきながら、いつもそう思ってしまう。

「それじゃ、いただきます」
「いただいます」
 テーブルに座ってから、シュウさんが食事の前のお決まりの言葉を言い、あたしも合わせて言う。
 って、言った後に気が付いたけど、飲み物出してないや…
「シュウさん、飲み物何にします?」
 そう聞きながら、あたしは12歳になってからやっと少しずつ飲めるようになってきた、少し甘めのコーヒーを出した。
「……シリカはコーヒーか…」
「そうですよ。パンに合うかなって思って……シュウさんも飲みますか?」
 聞かなくても答えは分かってますけど…
「いらん!」
 ほら、やっぱり…

 あたしが答えを分かった理由は、シュウさんがコーヒーが嫌いだって事を知っていたからだ。
 好き嫌いがほとんどないと言っていたシュウさんだけど、どうも昔にコーヒーで何かあったようで、それ以来コーヒーが嫌いだとか。…ちなみにコーヒー牛乳は大丈夫らしい。本当に何があったんだろ?




「そういえば、もうゲーム開始から半年か〜……この半年は俺の人生の中でもっとも過酷(
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ