暁 〜小説投稿サイト〜
ユーノに憑依しました
デバイスの説明をしました
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穴から金庫まで」

「……それ、警察に捕まるんじゃないの?」
「自分で判断しろって言っただろ、『閉めて』ならドアが開かなくなるし、壁もある程度強化されるから少しは持つぞ」
「やっぱり出来ない事が一番魔力使うんだね」

「常時消費系が弱点だな『足を早く』はまだ停まれば消費を抑えられるが『サーチャー』とかはギリギリだろうな」
「サーチャー?」
「『向こうが見たい』って所だな、チョイとやるからデバイスを握って目を閉じてくれ」

 アリサとすずかが大人しく目を閉じる……悪戯したいが真面目に行こうか。

「目は閉じとけよ、慣れてないうちに開くと混乱するからな」
「あ、凄い、目を閉じてるのに部屋が見える」
「ちょっとぼやけてる感じがするわね」
「アリサの方は微調整するか、こんなんでどうだ?」
「グッド、丁度良いわ」

「んじゃ、そっちで動かせるようにするからな、俺に繋いであるから魔力の心配はするな」
「すごーい、ラジコンに乗ってるみたい」
「ぶん回すと目が回ったり気分が悪くなるから気をつけろよ?」
「りょうかーい」

 サーチャーが部屋の中や廊下、外にでたり屋根の上に行ったり来たりしている。

「あ、今目を開くとこんな感じなんだ、アリサちゃん目を開けると面白いよ」
「おー、ちょっと変な感じするけどすずかの背中が良く見えるわ」
「コレいくつ?」
「2」
「コレは?」
「4、へー、何かゲームやってるみたい」

「使い方は色々だな、何個もサーチャーを使いながら走ったり飛んだり、やっぱり見えない所を見るのに便利だよ」
「今のでどれくらい魔力使ったの?」
「二人で約6000カウントかな?」
「6000!? たったアレだけの時間で!?」
「ずっと映像を送ってるし、動かす為に魔力繋いでるし、他にも色々と魔力食ってるな」

「わたし達のデバイスって何処まで溜められるの?」
「満タンで大体300カウントって所だな、お前達だけでやるなら写真一枚撮って観るくらいで魔力切れだろ」
「空飛ぶよりも損してるじゃない!?」

「何も無い所に魔力を放り込んで映像を持って帰るんだぞ? デバイスから離れたら消費するのは当たり前だろ」
「じゃあ、一番長持ちする使い方って?」
「『足を早く』だな、次が『力を強く』だ、押したり持ち上げたりしている間だけ消費するし」

「だったらバリアジャケットは?」
「本物だったら億とか兆の世界だからなあ、俺が設定してるのは着ている服が丈夫になる程度だし」
「……なのはなら出来るの?」
「俺よりも強いからな、さて説明を続けるぞ、此処にロープと鎖がある」

 ジャラリと鎖が鳴る。

「何処から出してるのよ!?」
「魔法で空間を弄ってるんだよ、布団だって出せるぞ?」

 
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