暁 〜小説投稿サイト〜
【自作イラスト追加しました】ちゃちゃっと絵を描く能力で世界最強!〜追放されたい俺を女神さまが放してくれない〜
まず、俺が女神さまから逃げ出したところの話をしよう
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
な。何が悲しくて大変な思いをしなくてはいけないんだ」

 そう俺は一人呟いて頷き、馬車からそっと顔を出して周りを見回す。
 馬車には車のようなバックミラーはついていないので、後ろの様子はすぐには見えない。
 目的としていた山の大きさなどから、そろそろ飛び降りるのにちょうどいい場所に来たと推測する。

 ここより先は大きな街道が二つ交差し、町が出来ている。
 そこからも周辺には街道以外にも幾つもの道が交わっていて、その大きな街道を迂回して別の街に行くことの出来る道もある。
 因みに俺の目的はその道でもあったりするのだが、

「ここの街道が重なる町は、まだ【近い】からな。もう少し遠くまで行きたい」

 そう呟きながら周りに馬車旅人などがいないのを確認し、音を立てずにそっと飛び降りた。
 体を軽くする靴といったものを事前に作っておいてよかった気がする。
 というかこういう使い方が出来るのであれば、歩い程度の後方支援は出来たのではという気がしないでもない。

 自分の能力の延長と魔法に興味があったので幾つか見て見たが、それがこういった使い道があったとは。

「何事も興味を持って触ってみないと思いつかないな」

 と俺は思った。
 ちなみにこの応用を思いついたというのも、逃げ出す切っ掛けになった気もする。
 そう思いながら先ほどの、こっそり乗せてもらっていた馬車を見送って見えなくなってから、

「じゃあゆっくり歩いて、まずはその街道の交差する町まで行ってみるか」

 と俺は呟き歩き出したところで、馬車が今いるである所周辺で大きな音が聞こえた。

「何事ですか!」

 驚いてそちらの方を見ると、大きな火柱が上がっているのが見えたのだった。


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ